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明確な意志表現から丁寧な提案まで:Will と Shall の違いを解説 (will編)

どうも、いちあるです。

 

今日は、willとshallのそれぞれの用法とその違いについて説明をしていこうと思います。

 

いま、この記事を書いている現在、私は今某外資系のメーカに勤務しております(かなり小さな会社ですが…)。

 

私は機械系のエンジニアなのですが、グローバルから展開される資料はすべて英語。仕事上、それらを理解しないと仕事にならないので日々読んではいるのですが、その中で使われる表現に「shall」がよく使われています。

 

「shall」=「○○するものとする(少し硬いイメージ)」というイメージしかないのが正直なところです。

 

実際はどうなのか?「will」の使い方と交えながら今日は解説をしていきたいと思います。

少し長くなりますので、本日は「will」編として説明をしていきます。

「今決めました!」を表現する「will」

「will」は予定していなかった普遍的な状況に対し、「今、決定した」行動に対して使われます。

例文を挙げていきます。

A: Can you pass me the salt, please?
A: 塩を取ってもらえますか?

B: Sure, I’ll get it for you. 
B: もちろん、取ってきます

Bさんは、Aさんから言われて「今」塩を取りに行こうと意思表示しています。
すでに前から塩を取りに行こうと決めていたわけではありません。

 

A: The party starts at 7 p.m.
A: パーティーは午後7時に始まります。

B: I’ll be there on time.
B: 時間通りに行きます。

Bさんは、Aさんから言われて「今」パーティに行こうと意思表示しています。
すでに前からパーティに行こうと決めていたわけではありません。

 

この「今」というニュアンスが「will」にはあると理解してください。

 

なお、「以前」より決めていた場合は「未来を表すing形」や「be going to」を使って表現をします。

未来を表す現在進行形と「be going to」の比較本日は「未来を表す現在進行形(ing形)」と「be going to」の違いについて説明していこうと思います。さて、「be going to」も「未来を表すing形」と同様に「未来」に起きる出来事に対して使われる表現ですよね??皆さんは、その使い分けをできていますか?もしかして、あまりわかっていない?…すみません。そんな方も本日の記事を読んでいただければ、バッチリとその区別について理解ができますのでご安心ください。...

 

「意思」を表す「will」

何かを手伝ったり、賛同したりする際の「意志」を表す際に使用されます。

A:忙しいな~
B:いいよいいよ!俺が代わりにやるよ!

「私がやる!」そんな強いニュアンスが「will」にはあります。

 

  • We will do whatever it takes to make this project a success.
    (このプロジェクトを成功させるためには何でもやります。)
  • He will overcome his fears and face the challenge head-on.
    (彼は恐怖を乗り越え、挑戦に正面から立ち向かうつもりです。)

「will」は未来の予測で使う

「Will」は一般的な未来の予測を表す場合に使われます。

 

例えば、天気予報や自然現象の予測、人々の行動や出来事の予測、自分自身や他人の意思や意向の予測など、話し手の知っていることや、そう信じていることなどが「will」を使って表現されます。

 

  • It will rain tomorrow.
    (明日は雨が降るでしょう。)
  • I think she will arrive at 10 o’clock.
    (彼女は10時に到着すると思います。)
  • He will probably pass the exam.
    (彼はおそらく試験に合格するでしょう。)

 

そのため、「will」と相性のよい語句がいくつかありますのでそちらも併せて紹介をしておきます。
これらは、「will」を使った表現と合わせて使われることが多いです。

Will と相性のいい英語表現 例文 和訳
Certainly Of course, I will help you with your project. もちろん、プロジェクトの手伝いをします。
Probably I’ll probably be late for the meeting. 多分、会議に遅れるかもしれません。
Likely It’s likely that she will accept the offer. 彼女がそのオファーを受け入れる可能性が高いです。
Definitely I will definitely attend the conference next week. 来週の会議には絶対に出席します。
Surely You’ll surely enjoy the movie. あなたは間違いなくその映画を楽しむでしょう。
I think I think she will enjoy the party. 彼女はパーティーを楽しむと思います。
I’m sure I’m sure he will do well in the interview. 彼は面接でうまくいくと確信しています。
I wonder I wonder if they will come to the event. 彼らがそのイベントに来るかどうか気になります。
I believe I believe he will make the right decision. 彼は正しい決断をすると信じています。
I suppose I suppose they will arrive around noon. 彼らはおそらく正午頃に到着するでしょう。

 

また、上記に対して「will」が使えない場面もあるため注意をして下さい。

 

例えば、第三者前々から決めていた予定や計画を説明する場合です。この場合はどのような語句を使うかというと、「be going to」を使って表現します。

 

  • Ken will visit my parents next month.
    ケンは来月、両親のところに訪れるつもりです。
  • They will have a barbecue in the park this weekend.
    彼らは今週末、公園でバーベキューをする予定です。
  • She will attend a conference in Tokyo next week.
    彼女は来週、東京で会議に出席する予定です。

この場合、「be going to」を使います

 

第三者が決めていた予定や計画を「will」を使って説明すると、単に第三者の行動を予測する意味として変わってしまいます。

Will 和訳 Be going to 和訳
I will study harder for the exam. 試験のためにもっと一生懸命勉強するでしょう。 I‘m going to study harder for the exam. 試験のためにもっと一生懸命勉強するつもりです。
She will probably arrive late. 彼女はおそらく遅れて到着するでしょう。 She‘s  going to arrive late. 彼女は遅れて到着するとのことです。
They will likely finish the project by next week. 彼らは来週までにおそらくプロジェクトを終えるでしょう。 They‘re going to finish the project by next week. 彼らは来週までにプロジェクトを終えるつもりです。

 

「be going to」に関しては別記事でまとめていますので、併せてそちらを参考にしてみてください。

 

未来を表す現在進行形と「be going to」の比較本日は「未来を表す現在進行形(ing形)」と「be going to」の違いについて説明していこうと思います。さて、「be going to」も「未来を表すing形」と同様に「未来」に起きる出来事に対して使われる表現ですよね??皆さんは、その使い分けをできていますか?もしかして、あまりわかっていない?…すみません。そんな方も本日の記事を読んでいただければ、バッチリとその区別について理解ができますのでご安心ください。...

 

意思の拒絶、「will not」

「will」に「not」をつけると、「拒絶」というニュアンスを持った表現になります。

また、「won’t」という短縮形になります。

 

  • 意思の拒絶:
    ☆ I won’t go to the party tonight.(今夜はパーティーに行きません。)
    ☆ She won’t help you with the project.(彼女はプロジェクトを手伝いません。)
  • 未来の出来事の否定的な予測:
    ☆ It won’t rain tomorrow.(明日は雨が降りません。)
    ☆ He won’t pass the exam if he doesn’t study.(勉強しないと、彼は試験に合格しないでしょう。)
  • 断り:
    ☆ I won’t be able to make it to the meeting.(会議に出席できないと思います。)
    ☆ They won’t accept your proposal.(彼らはあなたの提案を受け入れないでしょう。)

 

「will」を文頭に置いた場合は「依頼」

「will」を文頭に置いた場合は丁寧な表現として用いられます。

 

  • 丁寧な提案や申し出:
    ☆ Will you please pass the salt?(お塩を取っていただけますか?)
    ☆ Will you join us for dinner?(一緒に夕食に参加してくれますか?)
  • 丁寧な依頼や頼み:
    ☆ Will you help me with my luggage?(荷物を持ってくれますか?)
    ☆ Will you lend me your pen?(ペンを貸してくれませんか?)
  • 丁寧な問いかけや尋ねる際の敬意表現:
    ☆ Will you tell me where the nearest restroom is, please?(すみません、最寄りのトイレはどこですか?)

 

この場合、「will」より「would」 を使うほうがより丁寧であるため「would」を使うケースが多いです。

 

まとめ

大変お疲れさまでした。

本日は解説が少し多くなってしまいましたが、以下まとめです。

「will」について
「今、決定した」を表現 「will」は予定していなかった普遍的な状況に対し、「今、決定した」行動に対して使われる。
「意思」を表現 何かを手伝ったり、賛同したりする際の「意志」を表す際に使用される。
未来を「予測」 一般的な未来の予測を表す場合に使われます。ただし、第三者が決めていた予定や計画を「will」を使って説明することはできない。
拒絶 「will」に「not」をつけると、「拒絶」というニュアンスを持った表現
依頼 「will」を文頭に置いた場合は丁寧な依頼表現となる。

以上となります。

次回は「shall編」として取り上げていきたいと思います。

それではまた。

ABOUT ME
ichiaru
30代中盤より英語学習を始め、TOEICスコアを350→825に向上。2000回以上の英会話レッスンを経て英会話力を習得し、外資系企業に転職。現在もさらなる英会話力向上を目指しています。ブログでは、いままでの学習経験をもとに英語の勉強法などを発信中。