どうも、いちあるです。
本日は助動詞の「must」です。
実際には「推量」の「must」の説明になります。
「must」が推量で使われる場合は、かなり高い確率で「○○に違いない」と訳されることが多く、推量の中でも事実が起きる可能性が極めて高い状況を説明する場合に使われます。
併せてこの「must」の否定形として使われるcan’tは、「できない」と混同しがちですが、実は「○○のはずがない」と表現されることがあります。
本日はその使い方や違いに触れながら進めていきたいと思います。
高い推量を示す「must」
推量の「must」は、ある事柄がほぼ確実であることを表現する場合に使われます。
強い推測であり、その推測には適切な根拠がある場合に使われるケースが多いです。
- As it’s already 10 o’clock, she must be asleep now.
(もう10時だから、彼女は今眠っているに違いない。) - Since he has been studying all night, he must be exhausted.
(彼は一晩中勉強してきたので、彼は疲れ切っているに違いない。) - Because the restaurant is packed, there must be a long wait for a table.
(レストランが混んでいるから、テーブル待ちが長いに違いない。)
しっかりとした根拠がないと、「must」は通常使われることがありませんから、「推量」とすればかなり高い位置にあると思ってください。
その推量をパーセンテージで示す場合、「95~99%」にもなるでしょう。
「推量」を否定する「can’t」
「can’t」は、ある事柄がほぼ確実でないことを表します。
mustの否定形のため「must not」を使いたくなりそうですが、注意が必要です。「must not」でも「推量の否定」としての意味はありますが、一般的には「can’t」が使われるようです。
意味としては「○○のはずがない」というニュアンスになります。「推量」としてはかなり低い(ほぼ発生しない)と思ってください。
こちらも「must」と同様、明白な根拠がある場合に使われるケースが多いです。
- Given that their bags are here, they can’tleave yet.
(彼らのかばんがここにあるから、彼らはまだ出かけていないはずだ。) - Considering she’s always punctual, she can’t forget our meeting.
(彼女はいつも時間通りだから、彼女は私たちの会議を忘れていないはずだ。) - Seeing that the jar is still full, he can’teat all the cookies.
(瓶がまだいっぱいだから、彼は全てのクッキーを食べたはずがない。)
過去の「推量」や「推量の否定」
過去の「推量」や、「推量の否定」を表現する場合には以下の文書構造となります。
【推量】
must + have + 動詞の過去分詞
【推量の否定】
can’t + have +動詞の過去分詞
- They must have enjoyed the movie, they were laughing the whole time.
(彼らはずっと笑っていた、彼らは映画を楽しんでいたに違いない。) - The kids must have finished their homework already, it was almost bedtime.
(もうすぐ寝る時間だった、子供たちはもう宿題を終えていたに違いない)
- She can’t have missed the train, she left home early.
(彼女が電車に乗り遅れたわけがない、彼女は家を早く出た。) - He can’t have forgotten his wallet at home, he checked it twice before leaving.
(彼が財布を家に忘れたわけがない、彼は出かける前に2回も確認した。)
まとめ
お疲れさまでした。
本日のまとめです。
- 推量の「must」は、ある事柄がほぼ確実であることを表現する場合に使われる。強い推測であり、その推測には適切な根拠がある場合に使われるケースが多い。
- 「can’t」は、ある事柄がほぼ確実でないことを表す。一般的には「can’t」が使われる。
- 過去の「推量」や、「推量の否定」を表現する場合は、「must(can’t) + have + 動詞の過去分詞」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!