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推量の基本:mayとmightの使い分けを理解しよう part1

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どうも、いちあるです。

 

本日は助動詞の「may」と「might」の説明になります。

 

おそらくこの二つの助動詞が、皆さんにとっても最もなじみの深い「推量」を表す語句ではないでしょうか?

 

私も、海外の同僚と話すときや英会話でのレッスン中に思わず多用してしまいます。

 

そんな「may」や「might」が具体的にどのような場面について使われるのかを今一度見ていきたいと思います。

 

推量の低い助動詞「may」「might」

この「may」や「might」には「ひょっとすると…かもしれない」という「推量」の意味があります。

 

この推量は「must」と比べるとかなり低く、「確たる根拠はないけど多分…」というようなニュアンスだと覚えておいてください。

 

いくつか例文を見てみましょう。

 

  • I may(might) visit my friend tomorrow.
    (明日、友達を訪ねるかもしれません。)
  • She may(might) come to the party if she finishes her work on time.
    (彼女は、仕事を時間内に終えれば、パーティーに来るかもしれません。)
  • It may(might) rain later, so you should bring an umbrella.
    (後で雨が降るかもしれませんので、傘を持っていった方がいいです。)

 

意味合いとしては大きな違いはありませんが、「might」のほうが「may」より推量が低く、よりへりくだった(少し丁寧な)言い回しになります。

 

また、否定文の場合は「might」と「may」のあとに「not」を付けます。この辺りはほかの助動詞と同じ使い方です。

 

  • I may(might) not visit my friend tomorrow.
    (明日、友達を訪ねないかもしれません。)
  • She may(might) not come to the party even if she finishes her work on time.
    (彼女は、仕事を時間内に終えたとしても、パーティーに来ないかもしれません。)
  • It may(might) not rain later, so you might not need to bring an umbrella.
    (後で雨が降らないかもしれませんので、傘を持っていく必要がないかもしれません。)

 

「may be」と「maybe」の使い方の違い

皆さんは「may be」と「maybe」の違いについてははご存じでしょうか?

 

「may be」と「maybe」は、スペルが似ていますが、実は意味や用法が異なります。

 

「may be」は上で説明をした通り助動詞ですが、「maybe」は、「おそらく」という推測を示す副詞として使用されます。

 

用法の違いについて、見ていきましょう。

「may be」の例文 「maybe」の例文
He may be at home.
(彼は家にいるかもしれない。)
Maybe. She will come later.
(おそらく彼女は後で来るかもしれません。)
It may be too late to call her now.
(今彼女に電話するには遅すぎるかもしれません。)
Maybe. We should go to the beach instead.
(おそらく私たちは代わりにビーチに行くべきかもしれません。)
The package may be delivered tomorrow.
(荷物は明日届くかもしれません。)
Maybe. He forgot about the meeting.
(彼は会議を忘れたのかもしれません。)

 

「may be」は助動詞のため置かれる位置は決まっていますが、「maybe」は副詞のため決まっていません。

 

ただし、上記のように文頭に置かれることが多いかと思います。

 

過去の「推量」、「may have」「might have」

過去の事象や状況に対する推測や仮定を表す際には、「may have」「might have」が使われます。構文は以下の通りです。

 

may(might) + have + 動詞の過去分詞

 

過去の事実に対して、ある程度の確信を持って推測したり仮定したりする場合や、過去の出来事が起こった可能性を示す際に使用されます。

 

  • He may have forgotten to bring his umbrella.
    (彼は傘を持ってくるのを忘れたかもしれません。)
  • She might have left her phone at the office.
    (彼女は会社に携帯電話を忘れたかもしれません。)
  • He may have regretted his decision to quit his job.
    (彼は仕事を辞めた決断を後悔したかもしれません。)

 

「may」や「might」と似た使い方の「could」

以前の記事にも紹介しましたが、「could」にも「推量」としての意味合いがあるため、「may」や「might」と同じような使い方ができます。

could may 和訳
He could forget to bring his umbrella. He may forget to bring his umbrella. 彼は傘を持ってくるかもしれない。
She could leave her phone at the office. She may leave her phone at the office. 彼女は会社に携帯電話を忘れるかもしれない。
They could already finish dinner by the time we arrive. They may already finish dinner by the time we arrive. 私たちが到着するまでに、彼らは既に夕食を終えるかもしれない。

 

ニュアンスとしてはほぼ違いはないのですが、若干could」のほうが推量としては低めであると説明されています。

 

上記の例では、ほぼ似たような意味になりますが、否定文の場合は注意が必要です。

 

 

「may not」 は、過去の出来事や状況が実際には起こらなかった可能性を示す一方で、「could not」は、出来事や状況が実際には起こらなかった可能性を示します。

  could not may not
意味 過去の出来事が実際には起こらなかった可能性を示す。 過去の出来事が実際には起こらなかった可能性を示す一方で、不確実性や疑念を残す。
例文 He could not have forgotten to bring his umbrella. It was sunny all day.
(彼は傘を持ってくるわけがない。一日中晴れていた。)
He may not have forgotten to bring his umbrella, but I’m not sure.
(彼が傘を持ってくるのを忘れたかどうかはわからないが、確信が持てない。)

 

この辺りについては以下記事が参考になるかもしれません。

英文法の要点:『must』と『can't』の推量の使い方をマスター本日は助動詞の「must」です。実際には「推量」の「must」の説明になります。「must」が推量で使われる場合は、かなり高い確率で「○○に違いない」と訳されることが多く、推量の中でも事実が起きる可能性が極めて高い状況を説明する場合に使われます。併せてこの「must」の否定形として使われるcan'tは、「できない」と混同しがちですが、実は「○○のはずがない」と表現されることがあります。本日はその使い方や違いに触れながら進めていきたいと思います。...

 

まとめ

お疲れさまでした。

以下、まとめになります。

mayとmightの使い方

  • 「may」や「might」には「ひょっとすると…かもしれない」という「推量」の意味がある
  • 「might」のほうが「may」より推量が低く、よりへりくだった(少し丁寧な)言い回し
  • 「may be」は助動詞のため置かれる位置は決まっているが、「maybe」は副詞のため決まっていない(文頭に置かれることが多い)
  • 過去の事象や状況に対する推測や仮定を表す際には、「may have」「might have」が使われる。
  • 「could」にも「推量」としての意味合いがあるため、「may」や「might」と同じような使い方ができる(ただし否定形は意味合いが異なるので注意)

最後まで読んでいただきありがとうございました!

それではまた!

 

 

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ABOUT ME
ichiaru
30代中盤より英語学習を始め、TOEICスコアを350→825に向上。2000回以上の英会話レッスンを経て英会話力を習得し、外資系企業に転職。現在もさらなる英会話力向上を目指しています。ブログでは、いままでの学習経験をもとに英語の勉強法などを発信中。