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どうも、いちあるです。
本日は、「受動態」の解説になります。
受動態は英文法の中でもわりと初めに勉強する方が多いのではないでしょうか?
基礎であるが故、ここをおろそかにしてしまうとほかの難しい文法でもつまずいてしまったり、勘違いをしたまま英語を勉強してしまうことになりかねません。
適切な表現ができるように、しっかりと基礎を固めていきましょう。
受動態とは
受動態とは、能動態とは異なり、行為の受け手が主語として強調される場合に使用されます。
例えば以下のような文書を見てください。
The chef prepares the meal
(シェフが食事を準備します。)
「シェフ」が主語で、「食事」が目的語ですね。
この文書を受動態にすると…。
The meal is prepared by the chef.
(食事はシェフによって準備されます。)
というようになります。
能動態では目的語であった「食事」が主語になります。
受動態の文構造は以下の通りです。
主語 + be動詞 + 過去分詞
- The document was signed by the manager.
(その書類はマネージャーによって署名されました。) - The car was repaired by the mechanic.
(その車は整備士によって修理されました。) - The song was sung by the choir.
(その歌は合唱団によって歌われました。)
上記の例文を見てわかる通り、能動態での主語が、「○○によって」おこなわれる、という形をとるため「by」が使われることが多いです。
受動態の大きな特徴の一つとして、「誰が、何が」といった、もともの主語があまり重要でないときやそもそも誰だかわからない場合などに使われます。
受動態が主に使われるシーン
- 「誰がやった」が重要でない
- 「誰がやった」かわからない
- 「目的語」を強調させたい
つまり、上記例文のような「by」以下の語句を省略することができます。
- The document was signed.
(その書類は署名されました。) - The car was repaired.
(その車は修理されました。) - The song was sung.
(その歌は歌われました。)
さまざまな「受動態」のパターン
受動態は現在形だけではなく、未来形や過去完了など多くのシーンで使われます。
それぞれの形を見ていきましょう。
willの受動態
主語 + will + be動詞 + 過去分詞
- The report will be reviewed next week.
(その報告書は来週、審査されます。) - The new software will be installed on all computers .
(新しいソフトウェアはすべてのコンピュータにインストールされます。) - Tickets for the concert will be sold online starting tomorrow.
(コンサートのチケットは明日からオンラインで販売されます。)
現在完了形の受動態
主語 + have(has) + been + 過去分詞
- The report has been written by the team leader.
(その報告書はチームリーダーによって書かれています。) - The package has been delivered by the postal service.
(その荷物は郵便局によって配達されています。) - The repairs have been completed.
(その修理は完了しました。)
助動詞がある場合の受動態
主語 + should、can、mightなど + be + 過去分詞
- The report can be reviewed later.
(その報告書は後で審査されることができます。) - The software should be installed by an expert.
(そのソフトウェアは専門家によってインストールされるべきです。) - Tickets for the concert can be purchased online.
(コンサートのチケットはオンラインで購入することができます。)
現在進行形の受動態
主語 + be動詞 + being + 過去分詞
- The report is being reviewed.
(その報告書は審査されています。) - The software is being installed on all computers.
(そのソフトウェアはすべてのコンピュータにインストールされています。) - Tickets for the concert are being sold online.
(コンサートのチケットはオンラインで販売されています。)
「SVOO」文型をとる文の受動態
俗に第四文型とも呼ばれておりますが、目的語が2つある(Subject-Verb-Object-Object)文の受動態についても触れておきます。
主にSVOOとなる動詞は以下のような動詞があります。
- Give (与える)
- Show (示す)
- Bring (持ってくる)
- Tell (教える)
- Offer (提供する)
- Buy (買う)
- Promise (約束する)
- Write (書く)
- Sing (歌う)
- Cook (料理する)
- Pass (渡す)
- Hand (手渡す)
- Lend (貸す)
- Offer (提供する)
- Pay (支払う)
- Send (送る)
- Teach (教える)
- Leave (置く)
- Get (得る)
- Grant (授ける)
まずは、能動態の例文を挙げます。
- She gave me a book.
(彼女は私に本を与えました。)
[or] She gave the book to me. - He showed her the picture.
(彼は彼女に絵を見せました。)
[or] He showed the picture to her. - Please bring us some drinks.
(どうぞ私たちに飲み物を持ってきてください。)
[or] Please bring the drinks to us.
次に受動態の例文を挙げますが、目的語が2つ(青と赤)あるため、いずれをも主語にすることができます。
- The book was given to me by her.
(彼女によってその本が私に与えられました。)
[or] I was given the book by her. - The picture was shown to her by him.
( 彼女によってその絵が彼に見せられました。)
[or] She was shown the picture by him. - The drinks will be brought to us by you.
(あなたによってその飲み物が私たちに持って来られます。)
[or] We will be brought the drinks by you.
「get」を使う受動態
受動態はすべて「be + 過去分詞」で表せるわけではありません。
実は何らかの「行動」や「状況が変化」した場合には「be + 過去分詞」ではなく、以下の文構造でも受動態にすることができます。
主語 + get(got) + 過去分詞
否定文については、以下の形式になります。
主語 + didn’t(don’t) + get + 過去分詞
- She got surprised by the unexpected news.
(彼女は予期せぬニュースに驚きました。) - He got upset by the rude behavior of his colleague.
(彼は同僚の失礼な行動に怒りました。) - They didn’t get disappointed by the cancellation of the event.
(イベントの中止にがっかりしませんでした。) - I didn’t get worried by his sudden disappearance.
(彼の突然の姿を見失って心配になりませんでした。)
この「get」を使った表現は、口語的に日常会話で使われることが多いようです。
まとめ
大変お疲れさまでした。
本日のまとめです。
- もともの主語があまり重要でないときやそもそも誰だかわからない場合などに使われる。
- 受動態は現在形だけではなく、未来形や過去完了など多くのシーンで使われる。
- SVOO文型の受動態は目的語が2つあるため、いずれをも主語にすることができる。
- 何らかの「行動」や「状況が変化」した場合には「be + 過去分詞」ではなく「get + 過去分詞」が使われる(口語的かつ日常会話でつかわれることが多い)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!
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