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どうも、いちあるです!
本日は「some」と「any」についてです。
皆さん、「some」と「any」の違いについてしっかりと理解していますか?
適切な使い分けができていますか?
私を含め(とくに英語初学習者にとって)、some と any の使い方は間違いやすく、混乱を招く文法のポイントではないでしょうか?
似たような意味を持つ「some」と「any」、実は両方とも肯定文や否定文、疑問文で使用されるため、適切な文脈で使い分ける必要があります。
今日は、そんな両者の違いや使い方について解説をしていきたいと思います。
肯定文と「some/any」
「some」や「any」には「いくつかの」という意味があり、数量や程度を示す表現として使われることが一般的です。
例えば、未確定の数量を表す場合に、具体的な数を示さず、何かがあることを相手に伝えます。
- I have some books.
(私はいくつかの本を持っています。) - There are some apples in the basket.
(バスケットにいくつかのリンゴがあります。) - I don’t have any money.
- (お金はありません。)
- There aren’t any cookies left.
- (クッキーはもうありません。)
なんとなく、上の例文で気が付いてしまった方もいると思いますが、実は「some」は肯定文、「any」は否定文で使われることが一般的です(絶対ではないです)。
これは、someやanyから派生する「somebody」「anybody」や「anything」「somebody」なども同様なことが言えます。
- Somebody knocked on the door, but when I opened it, nobody was there.
(誰かがドアをノックしましたが、開けたら誰もいませんでした。) - I asked around, but I couldn’t find anybody who had seen my lost keys.
(周りに尋ねましたが、私の失くした鍵を見た人は誰もいませんでした。) - I want to buy something special for her birthday.
(彼女の誕生日に特別なものを買いたいです。) - I’m not picky. I’ll eat anything you give me.
(私は気難しくありません。何でもいただきます。)
「some/any」のイメージ
先ほど説明したように、「some」は肯定文で「any」は否定文で使われることが多いという説明をしましたが、別にそのような決まりがあるわけではありません。
では、なぜそのような傾向があるかというとそれぞれの単語がもつイメージに若干の違いがあるからなんです。
「some」の持つイメージ
「some」 は、ある程度の肯定的な期待を含んでいます。
つまり、「ある」という前提で話が進むことを話し手はイメージしています。
例えば、レストランで、「Would you have some coffee?」という会話があったとします。この質問にはそのレストランが「コーヒーを出すお店だ」という期待を含んでいます。
(存在はあるけど数が分からない…ぼんやりとしたモノというイメージ)
なので、肯定文で使われることが多いわけです。
- She bought some flowers for her mother’s birthday.
(彼女は母の誕生日に花を買いました。)
→彼女が花を買ったことが前提としている - I need some advice on how to study for the exam.
(試験の勉強の仕方についてアドバイスが必要です。)
→アドバイスがあることを前提としている
「any」の持つイメージ
「any」 は、とある事柄が存在するかどうかはわからないという前提を示します。
また、someにはないイメージとして「どれでも/どこでも/だれでも」と表現されるので、「どんなものでもいいんだけど…」という意味を持ちます。
- Do you have any plans for the weekend?
(週末の予定はありますか?)
→予定が存在するかどうかはわからない。なんでもいいけど何か予定あるの? - I can’t find any information about that topic.
(そのトピックに関する情報が見当たりません。)
→情報が見つかるかどうかはわからない。なんでもいいけど情報と呼ばれるものはなかった…
- I don’t have any plan.(予定はありません)
上記のように使われますが、
- I don’t have some plan.
という使い方は不自然です。
なんらかの予定があるという前提でsomeを使っているのにかかわらず、don’tで否定しているためです。
これらが「some」は肯定文に適しており、否定文には「any」が適しているといわれる所以(ゆえん)です。
ただし、以下のような否定文では「some」が使われます。
- I didn’t find some of the documents I was looking for.
(私は探していた書類の一部を見つけられませんでした。)
→なんらかの書類がある(存在を前提) - He didn’t invite some of his coworkers to the party.
(彼はパーティーに一部の同僚を招待しませんでした。)
→何名かの同僚は招いている(存在を前提)
疑問文と「some/any」
疑問文は「some」も「any」もともに使われますが、「ある」という前提で話が進む場合は「some」を使い、ある事柄が存在するかどうかはわからないという前提で話が進む場合は「any」を使います。
- Did you buy something for your friend’s birthday?”
(友達の誕生日に何か買いましたか?)
→友達の誕生日に何かは買っていることを前提としている。 - Is there somebody you’d like to invite to the party?”
(パーティーに招待したい人はいますか?)
→パーティーに招待したい人がいることを前提としています。 - Is there anything you need from the grocery store?
(スーパーマーケットで何か必要なものはありますか?)
→必要なものがあるかはわからないことを前提としている - Did you see anything interesting on your trip?
(旅行中に面白いものを見ましたか?)
→面白いものを実際に見たかどうかはわからないことを前提としている
また、何かを求めたり提供するときには「some」が疑問文で用いられるケースが多いです。
- Would you like some coffee?
(コーヒーをお受けしませんか?) - Do you want some help with your homework?
(宿題の手伝いをしますか?) - Do you have some spare change?
(おつりはありますか?) - Could you lend me some sugar?
(砂糖を貸してもらえますか?)
「if」と「any」
「if」 はご存じの通り条件を表す接続詞です。
つまり、その後に続く文で不確実性や選択の余地がある場合に使われます。
このような「if」が使われる文では、「any」が同様に不確実性や選択の余地を示すので、両者が一緒に使われることがあります。
- Let me know if there are any issues with the report.
(レポートに問題がある場合は、教えてください。) - If anyone needs any assistance, I’ll be available.
(誰かが手助けが必要なら、私は利用可能です。)
また、「if」が付かなくても「any」を使った文には「if」の要素が隠れています。
Do you have any plans for the weekend? (If there is any plan)
(週末の予定はありますか?)
I want to find any information about that topic.(If they have any topic)
(そのトピックに関する情報がなんでもいいので欲しいです。)
これは、「any」が存在の有無が分からないことを前提にしているためです。
「any」は「とにかくなんでもいい」
「any」を使った文では、「どのようなものでも」や「誰でも」という意味で、「とにかく何でもいい」というニュアンスを持ちます。
- Do you have anything to eat? (食べるものは何かありますか?)
→食べ物であればどのようなものでもいいという意味 - I don’t want anybody to disturb me while I’m working.
(私は仕事中に誰かに邪魔されたくありません。)
→どんな人にも(具体的に誰かというわけではない) - Do you have any idea?
(何でもいいけど、何かアイデアがある?)
→アイデアであればどんなものでもいい
someone、anyone、anything、somethingは単数
someone、anyone、anything、something、それぞれの単語は、単数形の主語や代名詞として使用されます。
- Someone has knocked on the door.
(誰かがドアをノックしました。) - Is anyone listening?
(誰か聞いていますか?)
まとめ
大変お疲れさまでした。
本日のまとめです。
- 「some」は肯定文、「any」は否定文で使われることが一般的(絶対ではない)。
- 「some」は、「ある」という前提で話が進むことを話し手はイメージ
- 「any」 は、とある事柄が存在するかどうかはわからないという前提にしている
- 何かを求めたり提供するときには「some」が疑問文で用いられるケースが多い
- 「if」が使われる文では、「any」が同様に不確実性や選択の余地を示すので、両者が一緒に使われることがある
- 「any」を使った文では、「どのようなものでも」や「誰でも」という意味がある
- someone、anyone、anything、something、それぞれの単語は、単数形の主語や代名詞として使用される
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!
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