どうも、いちあるです。
今日、アメリカのニュース記事を読んでいましたら、何かと話題の「テスラ」についての記事があったので簡単に紹介したいと思います。
そのあと、この記事に関して少しだけ自動運転について説明を付加してみようと思いますのでお付き合いよろしくおねがいします!
テスラ。オートパイロットのレベルは??
はじめに言っておくと、現時点で販売されている国内外の自動運転もしくはオートパイロットと呼ばれる技術は、そのほとんどが「レベル2」という枠内の技術で、あくまでも運転支援システムとして販売されています。
今回の発生した事故とは
American safety regulators がテスラの事故の調査をしているとのこと。
なんでもテスラオーナーの女性が、自動運転機能を使用中に安全ではない操縦を強いられ、深刻な事故を引き起こしてしまったとのことです。
今月の初旬、カリフォルニアのブレアでその事故は起きたとのことで、本来車線変更をすべきではない車線へ車線変更をしてしまったようです(けが人はでなかったようです)。
警報を車から受け取ったドライバーは、ほかの車との衝突を避けるためハンドルを握ったのですが、車が間違ったレーン変更を強いた結果事故が発生したと主張しているとのことでした。
テスラの自動運転はレベルいくつなのか??
この記事の中でも表現されているのですが、問題はテスラが搭載している自動運転機能の呼び名。
「Autopilot」、「Full Self-Driving」こんな名前で呼ばれているのですが、実は自動運転のレベル2。あくまでも運転支援システムで、”車まかせ”での運転はできないという事なんです。
記事の中でも「despite their names…(そんな名前にかかわらず…)」なんて説明しています。
引用記事:THE INDEPENDENT
テスラのオートパイロット
テスラの自動運転技術は「オートパイロット」と呼ばれています。
同一車線内でハンドル操作、加速、そしてブレーキを自動で行います。ただし、レベル2のため運転者自身が監視(アイズオン)していなければならいわけなんです。
単に、同一車線内を走るだけではなく、車線変更を提案したり目的地までのルートを最適化してくれる「ナビゲート オン オートパイロット」という機能もあります。
とまあ、ここまでなら国内の車でも似たような機能を持つ車種もありますね…
しかし、筆者が一番この車で驚いたのは「オートサモン」という機能です。
簡単に言うと、車を呼び寄せてくれる機能で、テスラのAppでを使用し「Come To Me」をタップすると車が運転手のところまで自動で迎えい来てくれるそうな…
さすがにそこまでの車は国内にない!!自動運転だ!
ただ、サモンの紹介動画中にはこんな説明もあり…
Make sure you have a clear line of sight to your car and have checked its surroundings
(あなたのポジションから、車がしっかりと見える視界を確保して、車のまわりをキチンと確認しないとダメよ!!)
そして最後に…
Remember that it’s the driver’s responsibility to use Smart Summon safely
(スマートサモンを安全に使うのは、運転手の責任!!忘れないでね!)
使用方法はかなり注意が必要であると筆者は考えますが…
とはいうもののここまで技術が進んでいるとは思いもよりませんでした。
自動運転のレベルとは
自動運転のレベル分け(あくまでも運転支援)
以下の場合は、運転支援となります。
運転中の事故についてはドライバーに責任があります。
なお、この規格はアメリカのSAEが示した基準がもっとも主流でとなっており、以下の通りです。
単純な運転支援。つまり、自動ブレーキ、前方の自動車に自動追尾して走行するクールズコントロール、レーンキープシステムのいずれか一つを備えた場合はレベル1です。
レベル1の組み合わせ。昨今でも一番多い組み合わせがクルーズコントロール+レーンキープシステムでしょうか?日産のプロパイロットなどはここに部類されます。
特定の条件のもと自動運転モードを備えた場合。遅い車を追い越したり合流を自動で行ったり。これらができる場合はレベル2-2です。
自動運転のレベル分け(ここから本当の自動運転)
システムがすべての運転タスクを行う。そんな中でも、たまにシステムが運転手の操作を求めるため、ドライバーは適切に対応する必要がある。販売している車両については、いまのところここまで。
完全自動運転のレベル。つまりは、無人で運転して移動をしてくれたり、特定の条件下においてはシステムがすべての運転タスクをこなす。高速道路の完全自動運転も可能
自動運転の最終レベル。常にシステムがすべてのタスクを実施する
とまあ、こんなレベル分けがされているわけですが。
なお、今回話題として取り上げたテスラはレベル2に該当します。
自動運転レベル3の車とは?
国内で販売されている、自動車のうち唯一レベル3を搭載している車種がHONDAのレジェンドです。
今年に発表・発売されましたし、2020年の日本自動車殿堂カーテクノロージーイヤーを受賞してますね。
「Honda SENSING Elite(ホンダセンシングエリート)」の機能の一つして搭載されるトラフィックジャムパイロットがレベル3の機能を備えています。
しかし、すべての運転に対してレベル3を実現するわけではなく、あくまでも高速道路本線上の渋滞時において自動運転を行うシステムで、自車の速度が作動開始前に30km未満でないとダメなようです。
レベル3の自動運転の圧倒的な解放感
よく、自動運転の話をする中でハンズオン、ハンズオフなんていう言葉を耳にします。
ハンズオンは、ハンドルを握っていることで、ハンズオフとはハンドルから手を放していることを意味しています。
ハンズオンは上で説明している2-1の技術で、軽自動車に搭載されている自動運転技術ですね。
主に高速道路での走行中の前方車両への追従機能(つまりアクセルやブレーキは踏まなくてOK)、ただしハンドルは軽く握らないとためだよ!というやつです。
ハンドルには静電容量式のセンサをつかっているため軽く触っていれば大丈夫です(スマホの画面操作とおなじやつですね)。
ハンズオフは、手放し運転OKというやつです。
最近ですと、TOYOTAのアドバンスドドライブ、SUBARUのアイサイトX、日産のプロパイロット2.0などがハンズオフの機能を有しています。
これらの技術は一般的なカーナビの地図データのほかに、3D高精度地図データをシステムに内蔵することで、高次元での自動運転支援を可能としています。
ただし、これらの技術はあくまでも運転手の監視付きの自動運転技術のため、車側は常に運転手の視線や首の傾きなど、運転手の状況を見張っていて、もし意識を失ったりよそ見をした場合はシステムの解除を促します(運転手に運転を委ねます)。
システムからの呼びかけに対して、無反応が継続すると最終的には緊急停止させます
今まで説明したハンズオン、ハンズオフはあくまでもレベル2の技術。では、レベル3は、というと…
アイズオフ!なんです。
つまり手放しOK、よそ見中も自動運転を継続してくれる技術という事なんです。
車速制限はあるにせよ、HONDAのトラフィックジャムパイロット…恐るべしです…。
まとめ
ということで、本日は自動運転のテスラの記事から自動運転の概略についてお話をいたしました。
お付き合いいただきありがとうございます。
今この記事を書く時点ではレベル3の自動運転技術はHONDAだけですが、今後は他メーカも間違いなく開発・発表してくると思います。
運転する楽しさも必要ですが、高齢化の進む世の中では極めて重要な技術であることは間違いありません。
各メーカとも切磋琢磨のなか、素晴らしい自動運転が開発されることを期待しています。
最後に!自動運転のレベル2はあくまでも「運転支援システム」です。それによって事故を起こしてしまったとしても、責任は運転手自身にありますので、運転中は絶対に過信しないようご注意ください。
では、今日はこの辺で!!