どうも、いちあるです。
そろそろ寒くなってきて、雪も降りそうな時期になってきましたね。
筆者の自宅からも雪の積もった山がちらほらと見え始めてきました。
ということで、今日は雪の季節といえば大定番。スタッドレスタイヤについて話をしてみたいと思います。
このネタにについては別に私がわざわざ書かなくでも詳しい方がたくさんいますので、改めて書く必要もないかな…
とも思いましたが、私の知っている知識はすべてみなさまにお伝えしたいという思いから、このブログを書いておりますので一緒にお付き合いをいただけたらと思います。
【初心者向け】スタッドレスタイヤの選び方
と、まあ偉そうなタイトルをつけてみましたが、正直申し上げると…
このスタットレスが一番おすすめ!!これを買うべき!!
という答えは持ち合わせておりません(すみません…)。
というのも、基本的に名の知れたタイヤメーカであれば、大きな性能の差がないというのが私の見解で、かつどんな路上でも最強に効くスタッドレスは存在しないと思っております。
ただ適材適所、各メーカーごとの強みはあるかな…と思うのでそのあたりを少し紹介できればと思っています。
スタッドレスタイヤとは??
スノータイヤとスタッドレスタイヤ
そもそもスノータイヤって聞いたことはありますか?
おそらく聞いたことはあるとは思いますが、スノータイヤとは夏用タイヤという区分に対しての呼び名として存在しています。
そしてスノータイヤを大きく分けると…
- スパイクタイヤ
- スタッドレスタイヤ
夏用タイヤとは異なるゴム材を使い、そこに釘のような鋲を打ち込んで氷上性能を確保したタイヤのことを言います。
今は、鋲の部分が路面削っちゃうんで使ってないです。
そのためスパイクタイヤの替わりに発売されたタイヤがスタッドレスタイヤです。
- stud=飾り鋲
- less=なし
つまり、スパイクタイヤに対しての名称で、鋲なしタイヤを表していたんですね。
スタッドレスタイヤが雪上で滑らない理由
そもそも、なぜスタッドレスタイヤは路面を滑らずに摩擦力を確保できるのか?
気になったことはないでしょうか?
実は雪上や氷上で路面を滑走してしまう理由は、雨の日タイヤが滑る理由とほぼ同じです。
路面とタイヤとの間に雪もしくは氷から解けた水が膜をはり、タイヤが地面から水の膜の厚さ分浮いてしまうために滑ってしまうんですね!
つまり、タイヤと氷との間にある水分を素早く除去してあげる必要があるんです。
その通りです!タイヤメーカの言葉を品要するのであれば、スタッドレスタイヤはタイヤと路面の間の水分を…
- 吸収(吸水)
- 除去(除水)
しています。
路面上の水分をなくすことにより、タイヤが路面に食い込み摩擦力を確保する。
そして、さらに食い込み力を確保するために、タイヤのパターン上に設けられた爪が路面をひっかき(エッジ効果といいます)、止まる力を増大させているわけなんですね。
スタッドレスタイヤの能力とは
単純に氷や雪の上で止まればよい…というものではない
その通り。しかし、スタッドレスタイヤを選ぶまえに考えてもらいたいことがあります。
そもそも、勘違いしてはいけないのは冬のシーズンだからといっても、シーズン中は氷と雪の上しか走らないということは、よっぽどの豪雪地帯を除いてないと思います。
なので、単純に氷上性能や雪上性能が高いタイヤを選べばよいというわけではありません。
筆者が考える、スタッドレスタイヤの選び方のポイントは以下の通りです。
吸水・除水能力
言うまでもありませんね。水分をなくす能力にどのメーカにお大きな大差はないと思います。注目すべき点は、どれだけ素早く路面との間の水分をなくすことができるかという点だと思います。
摩擦面の接地能力(柔らかさ)
路面上の水をなくしたからよい!というわけではありません。滑らないためには、水分のなくなった路面をがっちりつかんでおく必要があります。そのためには、タイヤと路面との接地面積を広くとる必要がありますが、ここで求められるのは寒い気温のもとでのタイヤ柔らかさです(ただし、やわらかすぎると減りやすいです)。
ドライ性能・ウェット性能
スタッドレスタイヤは、夏用のタイヤと比べるとドライ性能とウェット性能が若干劣ります。晴れの日や雨の日でもしっかりと止まってくれるタイヤを選びたいところです。
劣化に対しての性能の維持能力
「新品しか効かない」なんてスタッドレスはあまりよくないです。一年目の安心が2年目、3年目も続くそんなスタッドレスがいいですね!
- 年数が経っても柔らかさを維持できるか?
- 摩耗しても効果が持続するか?
そんな点を確認するとよいでしょう。
効かない原因はタイヤ以外にないですか?
スポーツカーや、事故を起こした車、正しいタイヤサイズを装着していない車…こんな車はどんなに優秀なスタッドレスを履いたとしても効きはいまいちかもしれません。
というのも、先ほど話をした通り、除水・吸水後、最終的にタイヤが止まる能力を発揮するためには路面との摩擦力つまり「接地面の確保」が必要になってきます。
スポーツカーは旋回性能を確保するために、タイヤが傾いているため(車両前面より見るとハの字になっています)接地面はタイヤの内側のみです。事故を起こした車もきちんと修理されていないとNGです。正しいタイヤサイズを選ばないのは持ってのほかですね…
もし、心あたりのある方は良いスタッドレスタイヤを選ぶ前に、アライメントテスタなどを使用し、車の骨格を調整しておくべきだと筆者は考えます。
事故がなくとも、長年使用した車であればアライメントは徐々にずれてしまいますので、雪道での効きに「おや??」と思うことがあれば点検しておくことをおすすめします。
メーカごとのスタッドレスタイヤの特徴(2022年版)
簡単ではありますが、メーカ別タイヤについて少し話をまとめたいと思います。
なお、今回はYOKOHAMA、ダンロップ、ブリジストンを紹介してみたいと思います。
YOKOHAMA(iceGUARD7)
ウルトラ吸水ゴムが、路面とタイヤの間の水分を瞬時に吸水します。マイクロレベルで「新マイクロ吸水バルーン」と「吸水スーパーゲル」によって瞬時に吸水するそうです。
吸水タイプのスタッドレスですね。
路面の水分を吸水したあとはタイヤに刻まれたブロックによるエッジ効果で、路面に食いつきますが、新開発のクワトロピラミッドグロウンサイプの効果で摩耗してもエッジ効果が持続します。
そしてにより、「経年に対して摩擦力の低下がないこと」このあたりがiceCUARDの特徴ではないでしょうか?
DUNLOP(WINTER MAXX03)
「ナノ凹凸ゴム」が特徴で、細かい凹凸がタイヤのゴム表面にあります。
吸水タイプのスタッドレスではなく、「ナノ凹凸ゴム」が瞬時に路面の水の膜を除去(はじき出すイメージ)。
効きがよいというよりは、素早く効きはじめるため、結果といて停止距離が短いといったイメージですね。
摩耗しても新たな「ナノ凹凸ゴム」が再び作られるため摩耗しても、除水性能が劣化しにくいというメリットがあります。ゴムと軟化剤の2面性を持つ『液状ファルネセンゴム』により固くなりにくいとなどの特徴があります。
私の個人的なイメージですが、除水力が早いDUNLOPはほかの2メーカを比較すると氷上性能が高いように思えます。
BRIDGESTONE(BLIZZAK VRX3)
基本はヨコハマと同じで、吸水タイプのタイヤを使用しています。発泡ゴムの毛細管現象により円形断面よりも吸水力を向上し、氷上グリップが大幅に向上。
また、トレッド表面の微細な凹凸(マイクロテクスチャー)が水の膜を除去します。
ヨコハマとダンロップ両方の除水機能を持ち合わせているようなイメージですね。
新たに採用されたフレキシブル発泡ゴムのおかげて使用経年数が4年を経過しても氷上の摩耗指数に大きな低下はないとのことです。
ブリジストンは「ザ・安定」といったところでしょうか。さすがブリジストンといったところですね。
筆者が選ぶタイヤとは?
筆者は割と山奥に住んでいるという事もあり、冬は必ず積雪があります。
ただし、豪雪地帯でもないためふかふかの雪というよりは、少し溶けた雪質で、晴れた日が続くと路面が凍ってしまうことがよくあります。
そういった意味合いでは、氷上に素早く対応できるダンロップをいつも選んで購入しています。
金額的にも割とお手頃だったりするので、結構お気に入りです(笑)。
まとめ
今日はスタッドレスタイヤについて、紹介をしてみました。
どのメーカも一長一短で、「どれを選ばばいいのか??」とまだはっきりしない方も多いかもしれません。
皆さんが、いちばん望む優位性は何なんなのでしょうか?
- 氷上性能
- ドライ・ウェット性能
- 長持ち
- 費用
こんなあたりから、選んでみると少し選択しが出やすくなるかもしれません。
最近はタイヤショップでもオンライン販売をしています。もちろん相談にものってくれると思いますので、自分の用途に合ったタイヤを選んでみてください。
とはいうもの、冒頭に説明した通り「このスタッドレスを買えば間違いない」というものは存在しません。
どのスタッドレスにも得意・不得意があり、正直そのような中でお大きな性能の差はないと筆者は考えます。
しかも、その差はタイヤの臨界点を超えた時にのみ発生します。
つまり、タイヤの臨界点を超えないよう運転することを心がけることが大切で、急ハンドル、急発進、急ブレーキのない安全運転を心がけましょう。
それでは今日はこの辺で!!