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どうも、いちあるです。
本日は「形容詞」と「to不定詞」の関係性について解説をしていきたいと思います。
皆さんは、形容詞は何かをご存じですか?
形容詞とは「動詞を修飾する」ための単語でしたよね!?
例えば、「nice」とか「beautiful」なども形容詞です。今日はこういった形容詞、とくに「to」不定詞とは切っては切り離せない縁でつながっている形容詞について説明をしていきたいと思います。
「it to 構文」と形容詞
例えば、皆さん以下の文を英文にするときどのように訳しますか?
- 英語を勉強するのは面白い
→「Studying English is interesting」でしょうか「to Study English is interesting」でしょうか?
実はどちらの表現も間違っていませんが、実は少し不自然な表現なんです。
そう!実はこのようなときに使われる構文が「it to 構文」なんです。
今回の例の場合、以下のように訳します。
- It’s interesting to study English.
「interesting」は形容詞ですね。そのあとに「to不定詞」が続き「英語勉強すること」は楽しいという文構造になっています。
「it to 構文」の意味上の主語とは
「It’s interesting to study English.」の主語と述語はどこでしょうか?「it」が主語ですよね?
しかし…。意味上の主語はどこかというと実は「English」なんです。
その理由に日本語訳をもう一度眺めてください。
- 英語は面白い(勉強するには)。
いかがでしょうか?「English」が意味上の主語であるということが理解できたと思います。
だから、「English」を主語にもってきても文法上は問題なく、同じ意味の文を構成するわけなんです。
- ○ Studying English is interesting.
- ○ English is interesting to study.
実は、このような使い方ができる「形容詞」は限られています。
主に、楽しさや難易度などを扱う形容詞がこのような使い方ができます。
以下に例をあげます。
形容詞 | it to 構文 | 意味上の主語を前に |
---|---|---|
happy | It is happy to see her. | She is happy to see. |
sad | It is sad to leave her hometown. | She is sad to leave hometown. |
exciting | It is exciting to start a new adventure. | New adventure is exciting to start. |
good | It is good to take the exam. | The exam is good to take. |
difficult | It’s difficult to understand the concept. | Concept is difficult to understand. |
easy | It’s easy to complete the task. | Task is easy to complete. |
hard | It’s hard to master the skill. | Skill is hard to master. |
complex | It’s complex to grasp the concept. | Concept is complex to grasp. |
simple | It’s simple to follow the instructions. | Instructions are simple to follow. |
「形容詞」+ of + 「人」+「to不定詞」の形
人や物事を評価する際に使用されるような形容詞、例えば「stupid」 「unfair」 「kind」 「silly」 「careless」 「nice」 「typical」 「generous」 「inconsiderate」のような単語では、「It’s nice of you to ~」のような「形容詞」+ of + 「人」+「to不定詞」の形式をとることができます。
「It’s nice of you」は「you are nice」という意味に近くなります。
「It’s kind of her」であれば、「She is kind」といった意味になります。
- It’s nice of him to help.
(彼が手伝ってくれるのは嬉しいです。) - It’s kind of her to offer assistance.
(彼女が援助を提供してくれるのは親切です。) - It’s generous of them to donate.
(彼らが寄付してくれるのは寛大です。) - It’s careless of him to forget the appointment.
(彼が約束を忘れるのは不注意です。) - It’s silly of us to worry about such trivial matters.
(私たちがそんな些細なことを心配するのはばかげています。) - It’s stupid of you to risk your safety like that.
(そのようなやり方で安全を危険にさらすのは愚かです。) - It’s inconsiderate of them to ignore their feelings.
(彼らが彼らの気持ちを無視するのは非常識です。) - It’s unfair of us to blame them without evidence.
(証拠もないのに彼らを責めるのは不公平です。) - It’s typical of her to arrive late.
(彼女が遅れてくるのは彼女らしいです。)
「to不定詞」と関係性の深い「形容詞」
人の感情や心理状態を表す形容詞は「to不定詞」との関係性が非常に強く、ともに使われることが多いです。
- She was pleased to hear that her proposal was accepted.
(彼女は自分の提案が受け入れられたことを聞いて喜んでいました。) - He felt disappointed to find out that the concert was canceled.
(コンサートがキャンセルされたことを知ってがっかりしました。) - They were surprised to learn that they had won the competition.
(彼らはコンテストに勝ったことを知って驚いていました。)
上記に加えて以下のような形容詞が「to不定詞」と共に使われることが多いです。
- amazed: 驚いた
- sad: 悲しい
- relieved: 安心した
- glad: 嬉しい
感情を表現する「sorry」という単語も「to不定詞」と相性がよく、一緒に使われることが多い形容詞です。
よく困惑しがちなのが、「to」か「for」の使いわけでしょう。
「to」の場合あとに続く語句は動詞の原形、「for」の場合は動名詞が続きますが、実は両者には意味の違いがあるため注意が必要です。
「sorry for」は、自分の行動や言動によって他人に不快感や困難を引き起こした場合に使用されます。「ごめんなさい」の意味に近い使い方はこちらです。
一方で、「sorry to」は、ある行動や環境がだれかの困難を引き起こす可能性を前提に「気の毒に思う」とか「残念に思う」とかを表現するときに使われます。
【sorry for】
- I’m sorry for the misunderstanding.
(誤解をお詫びします。) - I’m sorry for causing you trouble.
(あなたに迷惑をかけてすみません。) - I’m sorry for the late reply.
(返信が遅れてすみません。)
【sorry to】
- I’m sorry to hear that your grandmother passed away.
(お祖母さんが亡くなったと聞いて、残念です。) - I’m sorry to interrupt, but I have a question.
(邪魔してすみませんが、質問があります。) - I’m sorry to bother you, but could you help me with this?
(お邪魔して申し訳ありませんが、これを手伝ってもらえますか?)
まとめ
お疲れさまでした。
本日のまとめです。
- Studying English is interesting.も、English is interesting to studyいずれも正しい表現。一部の形容詞は、意味上の主語を文頭に持ってくることで、it to 構文と同じような意味を持たせることができる
- 人や物事を評価する際に使用されるような形容詞は「形容詞」+ of + 「人」+「to不定詞」の形をとることがある
- 人の感情や心理状態を表す形容詞は「to不定詞」との関係性が非常に強く、ともに使われることが多い
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた!
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