どうも、いちあるです。
本日は、「can」と「be able to」の違いについて解説をしていきたいと思います。
どちらも「○○できる」という場面で使われますが、具体的な違いは理解していますか?
なんとなく、同じかな~と感じている人もいるかもしれませんが、実は違いをはっきりと理解するためのコツがあったりするんです。
今日の記事を読んでいただければ、その「フワッ」としたイメージがはっきりとした理解にかわるはずです。
それでは解説に入っていきたいと思います。
能力や許可を表す「can」
「can」は能力や許可を表す場合に使われます。
例えば「能力」の場合、以下のような使い方があります。
- I can swim very well.
(私はとても上手に泳ぐことができます。) - She can play the piano beautifully.
(彼女はピアノを美しく弾くことができます。) - They can speak three languages fluently.
(彼らは3つの言語を流暢に話すことができます。)
ここで使われている「can」はその人の能力をあらわしていますから、最近得たというイメージよりは昔から備わっていたというイメージのほうが強いです。
続いて「許可」の「can」ですが、文構造としては以下の通りです。
Can + I + ○○
「can」を文頭に出して、質問形式で「○○してもいいですか?」という形にします。
- Can I go to the party tonight?(今夜のパーティーに行ってもいいですか?)この文では、「can」が許可を求めるために使用されています。話し手がパーティーに行くことを許可してもらいたいという意味です。
- Can we leave the classroom now?
(私たちは今教室を出てもいいですか?)
ここでは、「can」が教室を出ることを尋ねるために使用されています。話し手が教室を出ることを許可してもらいたいという意味です。
能力を表す「be able to」
「be able to」は「can」と同様に能力や可能性を表わします。
ただし、「Can I ○○」のように、許可は表しませんので注意が必要です。
併せて、「be able to」には「昔からできた」というより、「つい先ほどできた」というイメージが多いようですので覚えておいてください。
口語では圧倒的に「can」が使われることが多いようですが、主に以下の点に対しては「be able to」が使われます。
- 「助動詞」と一緒に使う場合
- 「to不定詞」と一緒に使う場合
- 「完了形」と一緒に使う場合
- 「過去形」の場合
「can」は助動詞ですから、文中でさらに助動詞は使えませんのでこの場合「be able to」が使われます。
最後の「過去形」の場合については、後ほど触れます。
- You will be able to finish the project on time.
(あなたはプロジェクトを時間通りに終えることができます。) - She wants to be able to speak Spanish fluently.
(彼女はスペイン語を流暢に話せるようになりたいです。) - By next year, they will have been able to save enough money for a trip.
(来年までに、彼らは旅行のために十分なお金を貯めることができているでしょう。) - I wasn’t able to attend the meeting last week due to illness.
(は先週、病気のため会議に出席することができませんでした。)
過去のできた事を表す「could」
「could」は「can」の過去形ですので、過去の能力を表すことができます。
- I could run very fast.
(とても速く走ることができました。) - I could climb trees effortlessly.
(私は楽に木に登ることができました。)
ただし、具体的なシチュエーションにおける「○○できた」の表現は、「was/were abel to」や「managed to」などが「could」の代わりに使われます。
- Despite the storm, he was able to catch the last train home.
(嵐にもかかわらず、彼は最後の電車に間に合いました。) - espite the bad weather, they managed to complete the construction project on schedule.
(悪天候にもかかわらず、彼らは工事プロジェクトを予定通りに完了することができました。)
仮定法の「could」
しかし、上記のように過去の能力を表すときは、実際には「could」はあまり使われません。
その理由は「could」にはもう一つ「仮定法」としての使い方があるからです。
If it stopped raining, we could go for a walk.
(もし雨が止んだら、散歩に行けるだろう。)
仮定法の形で「could」が使われています。話し手は現在の状況とは異なる仮定された状況を示しており、もし雨が止んだら、散歩に行くことができるだろうという可能性を示しています。
ここでの「could」は「行くことができた」の能力を表しているわけではありません。
たとえば、「we could go for a walk.」と表現した場合、能力を表しているのか、それとも仮定法なのかがわかりません。
ただしこの「could」、一般的には仮定法で使われることがほとんどのようなので、もし過去の能力を表現したい場合は「be able to」を使うようにしましょう。
依頼の「could」
何らかの依頼をする場合、その表現として「could」を使うことがあります。特に丁寧な依頼や提案をする場合に、「could」がよく使われます。
続いて「許可」の「can」ですが、文構造としては以下の通りです。
Could + you + ○○
「could」を文頭に出して、質問形式で「○○していただけますか?」という形にします。
- Could we meet tomorrow to discuss the proposal?
(明日、この提案を議論するために会えますか?) - Could we try a different approach to solve the problem?
(問題を解決するために別のアプローチを試してみませんか?)
似たような語句に「would」があります。「would」も「Would you ○○」で「○○していただけませんか?」という丁寧な表現になります。
まとめ
お疲れさまでした。
本日のまとめです。
can | could | be able to | |
時制 | 現在・未来 | 過去・現在・未来 | 過去・現在・未来 |
用途 | 能力・許可 | 仮定法・過去の能力・丁寧な依頼 | 能力・許可・未来の可能性・計画 |
形式 | 一般的に使われる | 一般的に仮定法として使われる | 形式的だが、助動詞やto不定詞、過去形の場合に主に使われる |
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた!