どうも、いちあるです!
本日は、「must not」と「need not」について解説をしていきます。
前回は「must」と「have to」の違いについて説明をしましたが、その続きとして読んでいただけるとよいかと思います。
must not も need not も近いニュアンスがありますが、表現したいことは全く別ものになっています。
今日はそのあたりを微妙なニュアンスの違いに要点を置き、説明をしていきたいと思います。
「must」の否定形「must not」
「must not」は禁止や、義務の否定を表しています。
つまり、何らかのルールや規則を述べるときや、注意書きや警告文で使われたり、例えば上司からの指示などのに使われるなどの機会があります。
「must not」は「mustn’t」と略すこともできます。
- You mustn’t park here.
(ここに駐車してはいけません。) - You mustn’t forget to turn off the lights.
(明かりを消すのを忘れてはいけません。) - You mustn’t speak during the movie.
(映画中に話してはいけません。)
もう一度繰り返しの説明になりますが、「must not」は「禁止」のイメージです。
「need」の否定形「need not」
「need not」は不要や必要ないことを表します。
例えば、義務や責任がない場合や余分な手続きや作業が必要ない場合に使われます。
「need not」は「needn’t」と略して使うこともできますが、意味は「don’t need」と同じですのでどちらを使ってもかまいません。
- You needn’t call me; I’ll be home late.
(電話する必要はありません。遅く帰る予定です。) - You needn’t worry about me; I’ll manage on my own.
(私のことを心配する必要はありません。自分でやっていけます。) - You needn’t wait for me; I’ll catch the next bus.
(私を待つ必要はありません。次のバスに乗ります。)
「need not」はあくまでも「するか・しないか」は個人の判断で、自由な選択の余地があります。
「must not」と「need not」の対比
なんとなく、「must not」の違いと「need not」の違いが理解できたと思います。
一度、その違いを対比していきたいと思います。
must not | need not | |
意味 | 禁止や義務の否定 | 不要や必要ないことを示す |
使用例 | You must not enter without permission | You need not bring anything to the party |
意思の表現 | 外部からの命令や規制 | 個人の選択や判断 |
強さ | 強い命令や規制 | 自由や選択の余地を示す |
「must not」と「need not」の対比の文書(なるべく似たような文書にしています)を以下に載せておきます。
二者の違いの理解を深めるのにお役立てください。
must not | 和訳 | need not | 和訳 |
---|---|---|---|
You must not bring outside food into the theater. | 劇場に外部の食べ物を持ち込んではいけません。 | You need not bring snacks to the movie; they sell concessions. | 映画にスナックを持参する必要はありません。コンセッションで販売しています。 |
You must not bring outside food into the theater. | 従業員は権限のない個人に機密情報を漏洩してはいけません。 | You need not worry about sharing your ideas; this is a brainstorming session. | アイデアを共有することを心配する必要はありません。これはブレーンストーミングセッションです。 |
Participants must not use electronic devices during the seminar. | セミナー中に参加者は電子デバイスを使用してはいけません。 | You need not turn off your phone; we’re not in a meeting. | 電話を切る必要はありません。会議中ではありません。 |
後悔を示す「need not 」
皆さんはこんな経験はないですか?
予定時刻を一時間間違えて、「実はもっと寝れたのに、一時間も早く起きちゃった…」なんて経験です。
そう、こういったときに実は「need not」を使って表現することができます。具体的には以下の構文になります。
need + not + have + 過去分詞
そして、実際には以下のような文書になります。
I need’t have got up soearly.
(そんなに早く起きる必要はなかった(早くおきてしまった…))
この文書構造で表現される意味は、過去のある行動や状況が実際には不要であったことを表します。
つまり、その行動や状況が実際に行われる必要はなかったが、それが行われたことを指します。
「1時間早く起きる必要はなかった」→実際に行われる必要がなかった
「でも実際には1時間早く起きてしまった」→それが行われたこと
- She need not have waited; the bus arrived early.
(彼女は待つ必要はありませんでした。バスが早く到着しました。) - They need not have studied so hard; the exam was easy.
(彼らはそんなに一生懸命勉強する必要はありませんでした。試験は簡単でした。) - He need not have brought his laptop; the meeting didn’t require it.
(彼はノートパソコンを持参する必要はありませんでした。会議では必要ありませんでした。)
まとめ
お疲れさまでした。
本日のまとめです。
- 「must not」は禁止や、義務の否定を表している
- 「need not」は不要や必要ないことを表している
- その行動や状況が実際に行われる必要はなかったが、それが行われたことを表したい場合は「need + not + have + 過去分詞」が使われる。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!