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どうも、いちあるです!
本日は再帰代名詞です。
なかなか聞きなれない言葉ですが、再帰代名詞は、自分自身を指す代名詞の一種です。
“myself”, “yourself”, “himself” などの単語といったほうが、ピンとくるかたが多いのではないでしょうか??
これらの再帰代名詞は、文中で前に述べた主語や目的語を指し示す役割を果たします。
今回の記事では、再帰代名詞の重要性と使い方について、あらためて実感していただけるように解説していきます。
再帰代名詞の適切な使用法を理解することで、皆さんの英語力もさらに魅力的なものとなるはずです。
再帰代名詞とは
再帰という言葉、なかなかイメージがわかないと思いますが、「繰り返し」というような意味合いがあるようです。
つまり、再帰代名詞は自分自身を指し示すために使われます。つまり、その動作や状態の対象が、その文の主語など同じである場合に用いられます。
以下が再帰代名詞です。
- myself(単数形)
- yourself(単数形)
- himself(単数形)
- herself(単数形)
- itself(単数形)
- ourselves(複数形)
- yourselves(複数形)
- themselves(複数形)
例えば、自分自身を鏡を通して見ている場合、どのような表現になるでしょか?
I am looking at me through a mirror.
と表現したいところですが、実は間違いです。本来は以下のような文となります。
I am looking at myself through a mirror.
この文中の “myself” は、主語 “I” を指しています。主語に対して目的語が自分自身である場合、一般的には再帰代名詞が使用されます。
再帰代名詞の使い方
再帰代名詞が使われる主なパターンは2つあります。
1つは目的語が文中に出てきている主語と同一の場合と、もう1つは主語の動作を強調したい場合です。
目的語が文中に出てきている主語と同一の場合
これは再帰代名詞が最もよく使われるパターンの1つです。
動詞の行為がその行為を行う主体に戻る場合に再帰代名詞が使用されます。
例えば、「I hurt myself」という文では、「I」が主語であり、「myself」が目的語で、再帰代名詞として「I」に戻ることを示しています。
- He blamed himself for the mistake.
(彼は間違いのせいで自分自身を責めました。) - We enjoyed ourselves at the party.
(私たちはパーティーで自分たちを楽しませました。) - They need to believe in themselves.
(彼らは自分自身を信じる必要があります。)
以下は、間違った使い方です。
- ✕ He blamed him for the mistake.
himは文中の主語 Heと異なるので、正しい再帰代名詞ではありません。
これをそのまま和訳すると、「彼は彼を間違いのせいで責めました。」という意味になってしまい、「自分自身」とはなりません。
主語の動作を強調したい場合
再帰代名詞を使用することで、行為主体が自分自身に対して行った動作を強調することができます。
これにより、行為主体が「自分自身でやった」というニュアンスを強調することができます。
- She pushed herself to her limits during the marathon.
(彼女はマラソン中に自分を限界まで追い込みました。) - He challenged himself to learn a new language in six months.
(彼は新しい言語を6ヶ月で学ぶという自分への挑戦を受けました。) - They congratulated themselves on their successful presentation.
(彼らは成功したプレゼンテーションを自分たちで祝福しました。)
再帰代名詞が使えない動詞
また、以下のような動詞に対しては一般的に再復帰代名詞は使用しません。
- 「feel」
- 「relax」
- 「concentrate」
- 「wash」
- 「shave」
- 「dress」
なぜ使われないかというと、それらの動詞には再帰的な意味合い(自分自身で行うという意味合い)があるからだといわれています。
つまり、「I feel nervous」と表現した場合、文脈が別のことを示唆していない限りそれは私が自分自身が「nervous」であることを意味しています。
「He shaved」も「himself」をつけずとも彼自身が彼の髭をそったのは明確ですので、一般的に再帰代名詞は使われません。
このような動詞の場合、再帰代名詞を追加すると、文が冗長になり、不自然に聞こえます。
○He cannot relax
✕ He cannot relax himself
○ After I got up, I washed
✕ I got up, I washed myself
再帰代名詞を使用した慣用表現
再帰代名詞を用いた慣用表現をいくつか紹介しておきます。
by oneself
「by myself」は、他の誰かの助けを借りずに、一人で何かを行うことを意味しています。つまり、他の誰かが関与していないことを強調します。
- I cooked dinner by myself.
(私は一人で夕食を作った。) - She solved the problem by herself.
(彼女は一人でその問題を解決した。)
また、似た表現として「on my own」という表現があります。これは、自分の意志や能力だけに頼って何かを行うことを指します。
- I went to the concert on my own.
(私は一人でそのコンサートに行った。) - He traveled around Europe on his own.
(彼は一人でヨーロッパを旅行した。)
help oneself
この表現は、客や訪問者に対して、提供された食事や飲み物を自分で取って食べたり飲んだりするように促す際によく使われます。
- Please, help yourselves to some snacks.
(どうぞ、お菓子を自由に取って食べてください。) - There’s plenty of food on the table, so feel free to help yourselves.
(テーブルにはたくさんの食べ物がありますので、どうぞ自由に取って食べてください。)
enjoy oneself
「Enjoy oneself」 は、楽しむ、心地よく過ごす、満足するなどの意味を持つ表現です。
- At the theme park, you can enjoy yourselves on the rides.
(テーマパークでは、アトラクションで楽しむことができます。) - During the holidays, you should take some time to relax and enjoy yourselves.
(休暇中は、リラックスして楽しむ時間を取るべきです。)
make oneself
「make oneself」という表現は、「くつろいでください」という意味で使われます。特に、訪問客やゲストに対して使用されることが一般的です。
- Please come in and make yourself comfortable.
(どうぞお入りください。くつろいでください。) - Make yourself comfortable and I’ll bring you something to drink.
(くつろいでください。飲み物をお持ちします。)
まとめ
お疲れさまでした。
本日のまとめです。
- 再帰代名詞は動作や状態の対象が、その文の主語など同じである場合に用いられる
- 再帰代名詞の主要パターンは2つあり、1つは目的語が文中に出てきている主語と同一の場合と、もう1つは主語の動作を強調したい場合に使われる
- 「feel」「relax」「concentrate」「wash」「shave」「dress」などの動詞は通常、再帰代名詞と共に使われない
- 再帰代名詞の慣用表現には「by oneself」「help oneself」「enjoy oneself」「make oneself」などがある
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!
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