はじめに言っておきます。
詐欺ではありません!安心してください!
最近、自宅もしくは会社などにこんな封筒が届いてませんか?
怪しい…こんな封筒。
しかも国土交通省って書いてあるけど、こうやってお年寄りはだまされるんだよな…
っと、まぁ私も初めはこんな風に思っていたのですが…
はい。ということで、本日は「自動車起終点調査」についてお話をしていきたいと思います。
詐欺??自動車起終点調査!!
5年に1度の調査
無理もないです。詐欺と思ったとしても…
だって、5年に1度の調査ですし、調査対象も無作為に選ばれるわけですから…私も初めての経験でした。
自動車起終点調査またはorigin-destination survey(OD調査)なんて呼んでいるようです。
OD調査の目的は、道路と道路交通の実態の把握。そして、道路の計画・建設などの基礎資料を得る目的で行われるようです。
実は昭和3年から5年ごとに実施されているようなのですが、50歳を超えている知人でもその存在を知りませんでした。
調査方法は??
郵送で調査票を配布し、Web回答または郵送回答によって調査が行われます。
ただし、今回のような手法は前回(平成27年)のOD調査より導入されたようで、平成22年以前は家庭訪問調査を実施していたようです。
何を調査するの?
主に以下の質問に答えます。
- 世帯について(性別や年齢、職業)
- 車種
- ETCが搭載されているか否か
- 走行距離のメータの指示値
- 主な運転者
- 調査日における出発地と目的地(またはその間で利用した施設や駐車場所)
- 移動内容(出発時刻、到着時刻、移動目的、移動距離など)
しかも、平日と休日の2日、指定された日について記入しなければなりません。
「走行メータの指示値」地味に面倒くさいですね…
回答は強制的??
いえ、そんなことはないようです。
封書にも「本調査は統計法に基づく調査です。調査へのご協力をお願いいたします。」とかいてあるので、任意のようです。
回答率はどの程度か
筆者はこんな面倒な調査ほとんど回答しないものと思っていましたが、みなさまはどの程度の回答者がいると思いますか?
実は、平成27年次調査の「回収率」が報告されています。
回答率は、おおよそ3割程度のようです。
思ったより、多いですね。Web回答率が5年前は低いですが、今年はさらに多くなりそうですね。
調査結果はいつわかるのか
27年のOD調査の結果が、平成30年に速報としてプレスリリースされているので、3年ほどかかるようです。
なお、前回の調査結果の概要は以下の通りでした。
- 移動目的構成は、私事(家事・買物・観光・レジャー・通院・習い事など)目的の移動が長期的な傾向として増加。
- 移動回数(トリップ数)は、自家用乗用車が長期的な傾向として増加。
- 平均輸送人数(タクシー以外は運転手含む)は、乗用車(自家用乗用・タクシー)が減少傾向で推移してきたが、H22 からH27 は横ばいで推移。
- 平均移動距離(平均トリップ長)は、貨物車(自家用貨物、営業用貨物)がやや増加。
出展:国土交通省
まとめ
自動車業界に勤めていた私でも、今回の調査については初めて経験をしました。
はじめは、本当に詐欺??と疑ってしまいましたが、どうもそんなことはないようです。
回答は任意のため、忘れたり、ほおっておいたりしても問題はないようですが、我々の血税が正しい根拠のもとに使われるための調査のようです。
まだ、未実施のかたはお時間がありましたら回答してみてはいかがでしょうか?
では!