English

英語学習初心者のための現在完了形と過去形の違い: 解説と例文

どうも、いちあるです。

 

本日は、「現在完了形」と「過去形」の違いについて説明をしていきます。

 

すでに数回、「現在完了形」について解説をしてきましたが、今回は「過去形」とどのような相違点があるか、また、使い方などで気を付けなければならない注意点を説明していきたいと思います。

 

英語学習を始めたばかりで不安な方も、本記事を読み終えるころには現在完了形と過去形の違いについてマスターできていると思います。

 

大きく分けて現在完了と過去形ではここが違う!

いちある
いちある
英語学習初心者が一番初めにぶつかる壁が「現在完了」であるといっても過言ではない!日本語の文法ではなかなか表現できないから難しいんだ。
大きく分けて次のようなところが「現在完了」と「過去形」で違うよ!

 

現在完了形過去形は、ともに英語の時制を表現しています。

それぞれ異なる時点のアクションや事象を表現しますが、おもに次のような違いがあります。

 

「現在完了形」
過去から現在に至るまでの間に起こったアクションや経験に焦点を当て、その結果や影響が現在まで続いていることを表します。

「過去形」
過去のある特定の時点におけるアクションや事象を表し、それが過去に完了したことを示します。

 

 

現在完了形

  • They have lived in this city for ten years.
    (彼らはこの街に10年間住んでいます。)
  • He has eaten sushi before.
    (彼は以前に寿司を食べたことがあります。)
  • We have watched that movie already.
    (私たちはその映画をすでに見ました。)

 

過去形

  • They lived in this city ten years ago.
    (彼らは10年前にこの街に住んでいました。)
  • He ate sushi last night.
    (彼は昨夜寿司を食べました。)
  • We watched that movie two days ago.
    (私たちは2日前にその映画を見ました。)

 

現在完了形の場合、「彼らは10年間この街に住んでいて、今もなお住んでいます。」

過去形の場合は、「彼らは10年前にこの街に住んでいましたが、今は住んでいるかわかりません。

過去形の場合は、今の状態は考えずに、ただ単に過去にあった事実を述べているにすぎませんが、現在完了の場合は、過去の状況が現在までも続いていることになります。

 

また、「現在完了」は過去の経験を説明する場合にも使われます。つまり、経験は失われるものではなく「現在まで」その影響は続いているためです。

 

過去に「寿司を食べたことがある」や「映画を見たことがある」は経験ですよね!

過去形と現在のつながりについて

「過去形」と「現在完了形」の違いを理解するうえで重要な点は、「現在の状態はどうなのか??」という点です。この点をある程度おさえてしまえば、その違いはおおよそ理解が進むはずです。

 

まずは「過去形」から。

 

過去形で表現された文は、過去特定の時点でのアクションや状態を示しているということでした。

 

つまり、この時制を使うと、何らかの行動が過去に完了し、現在の時間においてはそれが継続しているかどうかは明確ではありません。

 

例えば、”I lived in Japan for five years.”(私は5年間日本に住んでいました。)

 

この文では、過去の特定の時点での行動(日本に住むこと)が説明されていますが、その状態が現在にも継続しているかどうかは明確ではありません(今、日本に住んでいるか否かはわからない)。

 

「現在がどうであるか」よりも、過去にその行動が行われたかどうかが過去形では重要になるわけです。

 

そのため、文の中で「“昨日”テニスをした」、「“一昨日”、太郎を見かけた」、「私は“2006年から2020年”までその会社で働いていた」など、「何らかの行動が完了した特定の時間」を組み合わせて使うことが多くあります。

 

なお、「現在完了形」はこのような使い方は一般的にしません。

 

○ I played tennis yesterday.
✕ I have played tennis yesterday.

○ The day before yesterday, I saw Taro.
✕ The day before yesterday, I have seen Taro.

○ I worked at that company from 2006 to 2020.
✕ I have worked at that company from 2006 to 2020.

 

現在完了形と現在のつながりについて

現在完了形は、過去のある時点から現在までの間に起こった行動や出来事、経験などを表しますが、その結果や影響が現在まで続いていることを示します。

 

例えば:”I have lived in Japan for five years.”(私は5年間日本に住んでいます。)

 

この文では、過去の5年間に日本に住んだ経験が述べられ、その結果として現在も日本に住んでいる状態が示されています。

 

「現在完了形」の場合、何らかの状態が現在も「継続」していることを表現することが多いため、「for」「since」などの前置詞とセットで使われることが多いです。

 

※ 「for」「since」については以下の記事を参照

もう迷わない!『since』と『for』の違いをマスターする方法本日は、「for」と「since」の違いについて説明をしていきたいと思います。おそらく皆さんも普段英語の勉強をしているなかで、なんとなく違いは理解していると思いますが、細かいところまでしっかりと考えたことがない方も多いのではないかと思います。そんな、「for」と「since」について具体的な使い方を交えながら考えていきたいと思います。...

 

「現在」の状態を説明するのであれば「現在完了形」

「現在完了形」で表現された文は、「現在」まで影響していますので新しい物事や、最近の出来事を表す場合も、「現在完了形」を用いて表現します。

 

現在完了形 現在の状態はどうなのか
I have finished reading the book. It’s lying on the table now. The book is now on the table, indicating that I have finished reading it.
(本は“今”はテーブルに置かれています)
They have painted the walls. The room looks much brighter. The walls are now painted, resulting in a brighter appearance of the room.
(壁は“今”はペイントが終わっています。その結果として、部屋は明るくなっています)
She has completed the project. She seems more relaxed today. She appears more relaxed today, possibly because she has finished the project.
(彼女プロジェクトは“今”は終わっています)
We have cleaned the kitchen. It smells fresh now. The kitchen now smells fresh, suggesting that we have completed cleaning it.
(キッチンは“今”きれいになっています)
He has fixed the leaky faucet. There’s no water dripping anymore. The faucet no longer drips water, indicating that the leak has been fixed.
(修理が終わり、“今”は水は今漏れてません)

 

 

この「今」という感覚を覚えておいてください。

現在完了形を入口として、会話が始まった場合そのあとに続く会話は現在完了ではなく、過去形となります。

A: Have you ever been to Paris?
A: パリに行ったことがありますか?

B: No, I haven’t. But I’ve always wanted to visit the Eiffel Tower.
B: いいえ、行ったことはありません。でも、いつかエッフェル塔に行ってみたいです。

 

まとめ

大変お疲れさまでした。

 

それでは本日のまとめです。

現在完了と過去形の違い

現在完了形 過去形
過去の特定の時点から現在までのアクションや経験を表す 過去のある特定の時点でのアクションや状態を表す
結果や影響が現在まで続いている 現在の状態の継続は明確ではない

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

それではまた!

\♪おすすめ記事♪/

ABOUT ME
ichiaru
30代中盤より英語学習を始め、TOEICスコアを350→825に向上。2000回以上の英会話レッスンを経て英会話力を習得し、外資系企業に転職。現在もさらなる英会話力向上を目指しています。ブログでは、いままでの学習経験をもとに英語の勉強法などを発信中。