初心者必見!!これだけ見ればタイヤの基礎がわかる!その2
どうも、いちあるです。
今日は前回までお話しした、タイヤの話についての続きです。
今日は、タイヤの賢い買いかた、選びかたなど具体的にお伝えできたらと思っております。
自動車業界にいた時から、いまも同じようにタイヤの購入をしておりますが、選び方の注意点など含めて参考にしていただければと思います。
タイヤの購入すべきタイミング
タイヤの購入のタイミング
みなさんは、どんなタイミングでタイヤの購入を考えていますか?
- ディーラやショップに交換を進められたとき?
- 新作のタイヤが出たとき?
- 「ヒビが割れてきたな~」なんて感じたとき?
具体的に例を挙げればきりがないと思いますが、ざっとこんなところでしょうか…
何らかの不具合でタイヤを交換する場合であれば、交換時期を選ぶことはできませんが、おおよそメインシーズンの3か月くらい前に購入するのがよいのではないでしょうか?
つまり、冬用タイヤであれば9月くらい、夏用タイヤであれば1月くらいがベストなタイミングかと思います。その理由は3点あります。
- スタッドレスの場合だいたい11月くらいから、夏用タイヤの場合は3月くらいから販売に力をいれるため、タイミングを誤ると入荷待ちになってしまう。
- 9月が決算期の企業が多く、場合によっては値引きに応じてくれやすい(時期的には冬用タイヤの場合)。
- シーズンインの直前に新しいモデルが発表されることが多いので、全モデルの在庫品が安くなっているケースが多い
もちろん、年度ごとの在庫の状況やタイヤ販売に対する戦略は企業ごとに異なりますので、一概には言えませんが、「欲しい時にすぐ手に入らない」状況は避けるべきですので早めのうちに準備しておくのは間違いありません。
在庫タイヤの性能に関して
タイヤもゴムですので年数が経てば徐々に劣化してきます(硬くなってきます)。
硬いタイヤは路面にグリップしにくいため、性能としては致命的であると言わざるを得ませんが、実際のところはどうなのでしょうか。
結論からいうと、2シーズン前(つまり3年前)のタイヤでも新品同等の性能を保つことが確認されているようです(スタッドレスタイヤであっても)。
これは、タイヤ公正取引協会発信のオフィシャルな見解とのことで、確認をしていただければと思いますが、どのタイヤメーカのホームページにもその旨の記事が掲載されています。
ただし1点注意事項…
適正な環境に保管していればという条件付き
もし在庫品の購入を検討するのであれば、どんなところで保管されていたかを確認すべきかと思います。
野ざらし、直射日光が当たる場所に保管していた(お店側が正直に言うかは別のはなしとして)のでなければ、筆者は在庫品を強くおすすめします。
中古タイヤについて
中古タイヤを買う場合は注意が必要です。
確かに安いですが、中古タイヤの場合は野ざらしでの保管が多いので、劣化したタイヤを選んでしまうケースもあります。ひび割れの状況やゴムの硬さはチェックしておくべきでしょう。
とくにスタッドレスの雪上性能や氷上性能は、タイヤの”やわらかさ”や”偏摩耗”が大きく影響をしてくるため注意しましょう。
(筆者もスタッドレスタイヤだけは中古品は買いません)
タイヤはどこで購入すべきか
タイヤはどこで買うべきでしょうか。それぞれメリット、デメリットがあります。
ディーラの場合
- タイヤ交換で洗車をしてくれる
- リコールなどの未実施状況なども確認してくれるため、未実施のリコールがあれば一緒にしてくれる(準備が必要な場合は後日予約)。
- タイヤ以外の不具合やトラブルの相談ものってくれる
- タイヤを在庫していないため現物が見れない
- すべてのブランドのタイヤを扱っているわけではない(ブリジストン、ヨコハマ、ダンロップは扱っているケースが多い)
- 価格が他と比べると割高
カー用品店
- たくさんのタイヤを在庫していて、現物でも確認できる
- ディーラに比べると割安(のものも扱っている)。
- ディーラよりもタイヤに詳しいスタッフがいる
- リコールの情報や、細かい不具合トラブルに関して、ディーラと同じレベルの対応をしてもらうことができない
オンラインショップ
- とにかく安く種類が豊富
- タイヤのみの販売の場合はタイヤを組み替える必要がある
- 現物を見ることができないため、粗悪品を選んでしまうケースもある
筆者のタイヤの購入場所
今は、ディーラで購入しています。
安さという面では、自分で組み換えができる、もしくはそんな友人がいるのであればオンラインでの購入がベストです。
通常、カー用品店やディーラでの、タイヤの持ち込み交換の工賃は割高に設定されていますので「自分で交換できない」のであればおすすめしません。
筆者がディーラで購入している主な理由は、リコールに関する情報や、不具合についても気がるに頼めますし、日ごろから付き合いをしていることによって、いざというときにしっかりと面倒をみてくれますので…
タイヤについても…
お金あまりかけたくないので、パンフレットに載っている以外の低コストなタイヤはないの??
なんて聞くと、快くいろなタイヤを紹介してくれるので結局のところカー用品店と値段的には変わりません。
筆者もいろんな場所でタイヤを購入した経験がありますが、最終的にディーラに落ち着きました。
タイヤの選び方
タイヤを購入するにあたり、相当数のタイヤメーカそして銘柄がある中どれを購入すればいいか悩んだことはありませんか?
筆者が思うタイヤ選びの基準についてお話をしていきましょう。
基本は乗っている車型で選ぶべし
今自分が乗っている車は何か?によって、まずはタイヤ選びをすべきだと思います。
スポーツカーであればグリップ性能の高いタイヤ、RVやミニバンであれば縦剛性が強く乗り心地の良いタイヤ、高級車や電気自動車であればロードノイズに強い吸音スポンジが入ったタイヤなどを選択すべきでしょう。
実際のところどこのタイヤメーカがいいの?
むずかしい質問ですが…
はっきり言ってしまうと、どこのメーカでも変わりはありません。よほどのメーカでなければグリップ性能、燃費性能、操舵性能も同等グレードのタイヤであれば問題ないでしょう。
ちなみに、「よほどのメーカでなければ」というのは、カー用品店やディーラで販売しているタイヤであればという事です。海外メーカであろうが、国内メーカであろうが筆者は問題ないと思います。
タイヤの性能の臨界点で走行するケースであれば多少の差は出ると思いますが、安いタイヤだからといって、それが原因で事故にあったなんて話はそうそう聞いたことがないですし…
コスト重視でも冬用タイヤはそれなりのものを
もしできるだけ安いタイヤにしたいのであれば、夏用タイヤに関しては安いタイヤでも問題ないと思います(中古品やネットでしか買えないタイヤを除く)。
ただし、冬用タイヤ別と考えます。
なぜなら、先ほども説明しましたが雪上や氷上で走行するケースは、普通に運転をしていたとしてもタイヤの「臨界点」ぎりぎりの運転になってしまうからです。
臨界点ギリギリだと、タイヤが持つ潜在能力が滑る・滑らないを左右するからです。
スタッドレスタイヤは価格を惜しまず、良品を選定すべきでしょう(筆者はブリジストン、ヨコハマ、ダンロップをたびたび購入しています)。
まとめ
と、2回にわたってお送りをしました。タイヤの基礎講座です。
「どこのタイヤでも大きな差はない」なんて話をタイヤメーカさんや、タイヤ専門のショップの方がみたら怒られるかもしれませんね…。
ただ、自分の経験を踏まえると、そのような結論になりました。
それでも、最初に言った通りタイヤは、車の基本性能の基礎の基礎というのは変わりありませんし、粗悪品質なものを購入すると痛い目にあいます。
可能な限り国内で販売されているタイヤメーカから購入することを強くおすすめします。
では!