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『Could』のマスター法: 仮定的なシナリオの理解と活用法 (could編)

どうも、いちあるです。

さて、前回に続き仮定法を進めていきたいと思います。

 

本日は「could編」となります。まだ、前回の記事を読んでいない人はざっとでよいので目を通しておいてください!

『Could』のマスター法: 仮定的なシナリオの理解と活用法 (仮定法とは?編)さて、本日は「仮定法」と「could」です。「could」は「can」の過去形のため、以前にできていたことなどを表現する際に使うことができるという話をしました。ただ、その使い方は実はあまり一般的ではなく、どちらかというと「仮定法」として使われることが一般的です。私もあまり仮定法は得意ではないんですが、今日は「仮定法」とは?とうところから少しずつ初めていければと思います。...

 

「could」は「can」の過去形で「以前○○できた」という意味もありますが、今回は仮定法の意味合いとしての「could」です。

では解説をしていきます。

過去を表現しない「could」

「could」は「can」の過去形で「以前○○できた」という意味もあると説明しました。

ただ、「以前○○できた」を表現する場合は「could」ではなく「was/were able to」を使うほうが良い、という話を別記事でもしました。

Can vs Be Able To: 英語学習者のための比較解説本日は、「can」と「be able to」の違いについて解説をしていきたいと思います。どちらも「○○できる」という場面で使われますが、具体的な違いは理解していますか?なんとなく、同じかな~と感じている人もいるかもしれませんが、実は違いをはっきりと理解するためのコツがあったりするんです。今日の記事を読んでいただければ、その「フワッ」としたイメージがはっきりとした理解にかわるはずです。...

 

なぜ、「could」を「以前○○できた」の表現に使わないほうが良いかというと、「could」は仮定法でも使われているため、文法的にどちらを意図しているかが、聞き手からわかりずらいからという理由からです。

つまり、「could」は常に過去の表現として使われているわけではないんです。

 

非現実的な行動を表す「could」

非現実的なことや仮定的な状況を表現する際にも、「could」は使用されます。

前の記事でも説明した通り、これは非現実的なことに対する「距離感」を表しているため「can」ではなく過去形の「could」を使うわけです。

 

  • I could speak every language in the world.
    (私は世界中の言語を話せるかもしれない。)
  • She could teleport to any place she wanted.
    (彼女は自分が望む場所にテレポートできるかもしれない。)
  • They could turn invisible whenever they wanted.
    (彼らは望むときに透明になるかもしれない。)

いずれも、非現実的な(つまりはありえない)物事に対する表現です。これらが、一般的に「仮定法」と呼ばれる「could」の使い方になります。

可能性のある行動や、提案の「could」

将来の可能性のある行動や、提案をする場合に「could」が使われることがあります。

 

以下の例は、「提案」のニュアンスの含まれる「could」です。

A: What do you want to do this weekend?
B: We could go hiking in the mountains.
A: 今週末は何をしようかな?
B: 山でハイキングに行くのもいいかもしれないよ。

A: How about spending the afternoon?
B: We could visit the museum or take a walk in the park.
A: 午後はどう過ごそうかな?
B: 博物館に行ったり、公園を散歩したりするのもいいかもしれないね。

A: Any ideas for a weekend getaway?
B: We could rent a cabin by the lake and relax.
A: 週末の小旅行のアイデアはある?
B: 湖畔のキャビンを借りて、リラックスするのもいいかもしれないね。

どうでしょうか??

なんとなくイメージがわきましたか?

 

また、将来や現在の可能性を表現するためにも「could」は使用されます。

  • It is raining today. We could go to the beach tomorrow.
    (今日は雨がふっているけど。明日ビーチに行くことができるでしょう。)
  • She could be the next CEO of the company with her qualifications.
    (彼女の資格を考えると、彼女が次のCEOになる可能性があります。)
  • I could finish this project by the end of the week .
    (今週末までにこのプロジェクトを終えることができるでしょう。)

日本語でいうと「~できるだろう」に近い感覚です。

 

一般的な物事に対しては、「could」は使えないので注意が必要です。

俗にいう一般論を説明したい場合は「can」を使うようにしましょう。

例文はこちらをクリック!!
  • Trees can provide shade and reduce temperatures in hot weather.
    (木々は、暑い天候でも日陰を提供し、温度を下げることができます。)
  • Good nutrition can contribute to overall well-being and longevity.
    (良好な栄養は、総合的な健康と長寿に貢献することができます。)
  • Cats can see well in the dark due to their highly sensitive eyes.
    (猫は、非常に敏感な目のおかげで暗闇でもよく見えることができます。)

過去のことを「○○だろう」で表現する

過去のことを「だろう」で表現する場合も同様に「could」で表すことができます。

これは「仮定法過去」にた表現ですが、以下のような文書構造になります。

 

主語 + could + have + 過去分詞

「if」節を伴わない場合は過去に起きた事に対する「推量」なので、「○○したのに」や「○○だっただろうに」のような意味になります。

 

ただ、文脈によって仮定法過去を意味する場合もあるため注意が必要です。

 

  • She could have forgotten her keys at home while she was in a hurry.
    (彼女は急いでいた間に、家に鍵を忘れていたかもしれなかっただろう。)
  • They could have missed the train because they left the house late.
    (彼らは家を出るのが遅れたため、電車を逃してたかもしれない。)
  • He could have left his phone in the car when he went grocery shopping.
    (彼は買い物に行ったときに、車の中に携帯電話を忘れていたかもしれない。)

 

いずれも、これらは過去に起こったことに対する「推量」です。そのため「could have」で表現されている事柄は実際に起きていないという点に注目してください。

 

まとめ

お疲れさまでした。

それでは本日のまとめです。

「could」の使い方
  • 「could」は常に過去の表現として使われているわけではない。「以前○○できた」を表現する場合は「could」ではなく「was/were able to」を使うほうが良い。
  • 非現実的なことや仮定的な状況を表現する際にも、「could」は使用される。
  • 将来の可能性のある行動や、提案をする場合に「could」が使われることがあるが、一般的な物事に対しては、「could」は使えないので注意が必要である。この場合説明は「can」を使う。
  • 過去のことを「だろう」で表現する場合も同様に「could」で表すことができ「主語 + could + have + 過去分詞」を使って、文を構成する。「○○したのに」や「○○だっただろうに」のような意味になる。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた!!

ABOUT ME
ichiaru
30代中盤より英語学習を始め、TOEICスコアを350→825に向上。2000回以上の英会話レッスンを経て英会話力を習得し、外資系企業に転職。現在もさらなる英会話力向上を目指しています。ブログでは、いままでの学習経験をもとに英語の勉強法などを発信中。