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‘Would’について:初心者向けの文法と使用法の理解

どうも、いちあるです。

本日は助動詞「would」について説明をしていきます。

皆さんは「would」が過去形だってご存じでしたか?

そう、「would」は過去形なんです。では、どの単語の過去形かわかりますか?

はい、「will」の過去形ですね。ただ、おかしなことに実はこの「would」は過去形の役割として文に登場することがほとんどありません。

本日はそのあたりを解説していきたいと思います。

想像を表現する「would」

「would」は現実では起こっていないけど、仮定の条件のもとである行動や状況を説明する場合に使います。

例えば、何らかの想像するときにつかう、「○○だろう」といった表現ですね。この「だろう」を「would」をつかって表現するわけです。

  • She would travel more with enough money.
    (彼女は十分なお金があればもっと旅行するだろう。)
  • He would be happier living closer to his family.
    (彼は家族の近くに住んでいればもっと幸せだろう。)
  • I would study abroad speaking the language fluently.
    (流暢にその言語を話せたら、私は留学するだろう。)

このような「だろう話」はwouldの出番であると思っておいて間違いではありません。

さらに、過去の出来事を「だろう」で表現する場合もあります。

  • 彼らがバーティーに来てくれていれば、一緒にパーティーを楽しんでいただろう

といったような表現ですね。

この場合は以下の「would + have + 過去分詞」を使って表現をします。

  • I would have finished the project on time if I had started earlier.
    (もし早く始めていたら、私はプロジェクトを時間通りに終えていただろう。)
    →実際にはプロジェクトは時間通りに終わっていない
  • She would have won the race if she hadn’t fallen.
    (彼女が転ばなければ、レースに勝っていただろう。)
    →実際にはレースには勝てていない
  • They would have bought the house if they had enough money.
    (十分なお金があれば、彼らはその家を買っていただろう。)
    →実際には家は買えていない

いずれも、過去の「だろう話」なので、実際にはその行動や状況は終わっていないということになる点に注意しましょう。

また、否定形の場合は「would + have + not + 過去分詞」になります。意味としては、「○○ではなかっただろう」になります。

  • They would not have failed the exam if they had studied harder.
    (もっと一生懸命勉強していれば、彼らは試験に落ちていなかっただろう。)
  • We would not have canceled the trip if the weather had been better.
    (もし天気が良かったら、私たちは旅行をキャンセルしていなかっただろう。)
  • He would not have lost his job if he had been more responsible.
    (もしもっと責任感を持っていたら、彼は仕事を失っていなかっただろう。)

過去の意志を表す「would」

「will」は強い意思を表しているのはご承知の通りかと思いますが、その「will」の過去形の「would」は「○○しようとしていた」という表現をすることができます。

「will」については以下の記事も参考にしてみてください。

つまり、「would」は過去の意思や意図を表す場合に使われます。

  • I would go to the store later.
    (後で店に行こうとしていた。)
    →店には行けていない
  • She would call her friend after dinner.
    (彼女は夕食後に友達に電話しようとしていた。)
    →電話はできていない
  • They would start a new project next month.
    (彼らは来月新しいプロジェクトを始めようとしていた。)
    →プロジェクトは始められていない

過去の習慣を表現する「would」

過去の習慣を表す場合に用いられる表現といえば「used to」ですが、実は「would」にも似たような意味合いがあります。

「used to」については以下の記事を参考にしてください。

大きな違いは「used to」は、「以前よくやっていた」けれど「今はやっていない」という点に対して、「would」は今はやっているかいないかは関係がないということです。

単に過去を振り返っているだけということになります。

  • Every Saturday I would go on a long bike ride.
    (毎週土曜日に私は長い自転車のライドに出かけていました。)
  • My dad would read me amazing stories every night at bedtime.
    (父は毎晩寝る前に素晴らしい物語を私に読んでくれました。)
  • Every night our mother would cook delicious meals.
    (毎晩、私たちの母は美味しい食事を作ってくれました。)

少し、使い分けは難しいかもしれませんが重要な点ですのでしっかりとおさえておきましょう。

まとめ

お疲れさまでした。

本日のまとめです。

「would」の使い方
  • 「would」は現実では起こっていないけど、仮定の条件のもとである行動や状況を説明する(○○だろう)
  • will」の過去形の「would」は「○○しようとしていた」という表現をする
  • 過去の習慣を表す場合に「would」が使われる。ただし、「used to」は現在は行っていない習慣を表すのに対し、「would」は現在行っているかいないかは関係ない

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた!

ABOUT ME
ichiaru
30代中盤より英語学習を始め、TOEICスコアを350→825に向上。2000回以上の英会話レッスンを経て英会話力を習得し、外資系企業に転職。現在もさらなる英会話力向上を目指しています。ブログでは、いままでの学習経験をもとに英語の勉強法などを発信中。