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英語初心者のための文法解説:直接法、仮定法、そして『Wish』

どうも、いちあるです。

本日は仮定法「wish」について説明をしていきます。

そのそも仮定法とは、

直接法は、単に実際の事実や状況を述べるために使用されます。直接法の文は、現実的で具体的な情報を伝えるために使用され、通常の文の形式に従います。

対して仮定法は、実際の事実ではなく、仮定や願望、命令、提案などの非現実的な状況を表現するために使用されます。

でしたよね!?

仮定法については以下記事にて詳しく説明しているのでそちらをご参照ください。

本日は、その中で使われる「wish」とう単語について深堀をし、説明していきたいと思います。

願望を表す「wish」

「wish」は現実とは異なる状況や願望を表す際に使用されます。

「○○だったらいいのにな~」というような感じで使われるわけですが、現実とは異なることを表現することから、般的に 「Wish」 の後に続く節の動詞は、仮定法の形をとることが多くなります。

例文を見ていきましょう。

  • I wish I could speak French fluently.
    (私は流暢にフランス語が話せたらいいのになあ。)
    →(現実)フランス語は話せない
  • She wishes she had more free time to spend with her family.
    (彼女はもっと家族と過ごす自由な時間があればいいのにと思っている。)
    →(現実)家族と過ごす時間がない
  • They wish they didn’t have to work on weekends.
    (彼らは週末に働かなくてもいいと思っている。)
    →(現実)週末に働かなくてはならない

注目すべきは「wish」のあとの文の動詞が「過去形」になっている点です。

これはあくまでも話し手の願望であって、今だ叶っていない事実のため「仮定法」とう形をとるわけですね。

「wish」のあとの節には過去形

いちある
いちある
「wish」は仮定法として使われるケースがおおい。だから、wishのあとに続く節の中では現在のことであっても過去形を用いることが多いんだね!

先ほども書きましたが、「wish」は仮定法としてよく使われる表現ですので、基本的な文書構造は以下のようになるケースが多いです。

I wish + 主語+ 動詞の過去形

動詞の過去形を用いますが、過去を表現しているわけではありません。

自分の願望や後悔、現実とは離れていることを想像している「距離感」を表現するために過去形を用いているわけです。

また、主語が「I」、「she」、「he」であっても、それ続く節の「be動詞」は「was」ではなく、「were」が使われることが多くあります。

これも、「仮定法」特有の表現方法でした。

  • I wish I were there.
    (私がそこにいればいいのに。)
  • She wishes she were a bird.
    (彼女が鳥だったらいいのにと思っている。)
  • He wishes he were taller.
    (彼がもっと背が高ければいいのにと思っている。)

「wish」は仮定法として使われることが多い、ということは説明の通りですが、1つ注意です。

ifを使った仮定法では、if節の次に続く節内で「would」や「could」などの助動詞の過去形を用いて表現しましたが、「wish」は扱いが少し異なります。

例えば、「have」や「live」、「were」などのその場面を説明するような動詞に続く節には「would」や「could」などの助動詞の過去形は一般的には使われません。

OK If he were here, he would help us with the project.

OK She wishes she had more time to read books.

NG She wishes she would had more time to read books.

「wish」と「hope」の違い

いちある
いちある
ここからは、仮定法以外の「wish」について紹介していくよ。

「hope」も「wish」も「なにかを望む」ときに使う動詞ですので、似たような意味があります。

具体的な違いとすると、「wish」は極めて望みが小さい時に使うケースが多いです。

また、何か祝福をしたい場合に「hope」を使うことがあると思います。例えば以下のような場合です。

  • I hope he achieves all his dreams and aspirations.
    (彼がすべての夢と目標を達成できることを願っています。)
  • We hope he finds happiness and fulfillment in his journey.
    (彼が旅の中で幸せと充実を見つけられることを願っています。)

注目すべきは、マーカを引いた箇所です。

「hope」の場合、続く節は「主語 + 動詞(something happens)」で始まります。対して、「wish」で同じような表現をすると以下のようになります。

  • I wish him all the best in his future endeavors.
    (彼にはこれからの活躍を祈っています。)
  • We wish him happiness and success in all his endeavors.
    (彼にはすべての取り組みで幸せと成功を祈っています。)

「wish」の場合、「hope」のときとは違い、「somedody something」の形をとっています。

とくに、「あなたの幸せを願っています」、「あなたの成功を願っています」というような表現の場合は「hope」と「wish」で使われる文書構造が違いますので注意をしましょう。

過去の願望「○○だったらよかったのに…」を「wish」で表現

いちある
いちある
基本的に過去の願望を表す場合も「wish」で表現できるよ。この場合少し文書の作り方が違うから注意が必要だね。

ここで説明する「wish」は過去の後悔です。

つまり、「○○だったらよかったのに…」とうニュアンスです。この場合、の文書構造は以下の通りです。

I wish + 主語+ had +動詞の過去完了形

  • I wish I had studied harder for the exam.
    (試験勉強をもっとがんばっていればよかったと後悔しています。)
  • I wish I had listened to your advice earlier.
    (もっと早くあなたのアドバイスを聞いていればよかったと後悔しています。)

また、もっと「○○できたらよかった」という表現は以下のようになります。

現在:I wish + 主語+ could +動詞現在形

過去:I wish + 主語+ could + have +動詞現在形

現在

  • I wish I could spend more time with my family now.
    (今、もっと家族と時間を過ごせたらいいの)
  • I wish I could listen to your advice more carefully.
    (もっと注意深くあなたのアドバイスを聞けたらいいのに)

過去

  • I wish I could have studied harder for the exam this past week.
    (先週の試験勉強をもっと頑張れたらよかった)
  • I wish I could have taken back those hurtful words I said to you yesterday.
    (昨日、あなたに言ったその傷つけるような言葉を取り消せたらよかった)

何かをしてほしいときは「wish」+「would」

先ほど、以下のような説明をしました。

have」や「live」、「were」などのその場面を説明するような動詞に続く節には「would」や「could」などの助動詞の過去形は一般的には使われません。

しかし、誰かに対して何かをしてほしかった場合や、何かが起きてほしい場合など「誰かに何かの行動をおこしてもらいたい」場合には「would」が使われます。

  • I wish you would clean up after yourself in the kitchen.
    (キッチンを使った後に片付けてくれるといいのにと思います。)
  • I wish he would stop interrupting me when I’m speaking.
    (私が話しているときに彼が割り込むのをやめてほしいと思います。)
  • I wish they would lower the volume of their music late at night.
    (彼らが夜遅くに音楽のボリュームを下げてくれるといいのにと思います。)
  • I wish she would be more considerate of others’ feelings.
    (彼女が他人の気持ちに配慮してくれるといいのにと思います。)

まとめ

大変お疲れさまでした。

簡単そうでなかなか奥の深い「wish」でしたが、なかなかボリューミーになってしまいました。

それでは以下まとめです。

「wish」の使い方
  • 「wish」は現実とは異なる状況や願望を表す際に使用される
  • 一般的に 「Wish」 の後に続く節の動詞は、仮定法の形をとる
  • 「I」、「she」、「he」であっても、それ続く節の「be動詞」は「was」ではなく、「were」が使われる
  • 「have」や「live」、「were」などのその場面を説明するような動詞に続く節には「would」や「could」などの助動詞の過去形は一般的には使われない。
  • 誰かに対して何かをしてほしかった場合や、何かが起きてほしい場合など「誰かに何かの行動をおこしてもらいたい」場合には「would」が使われる。
  • 「hope」と「wish」の違い。「wish」は極めて望みが小さい時に使うケースが多い。
  • 「あなたの幸せを願っています」、「あなたの成功を願っています」というような表現の場合は「hope」と「wish」で使われる文書構造が違う。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

それではまた!

ABOUT ME
ichiaru
30代中盤より英語学習を始め、TOEICスコアを350→825に向上。2000回以上の英会話レッスンを経て英会話力を習得し、外資系企業に転職。現在もさらなる英会話力向上を目指しています。ブログでは、いままでの学習経験をもとに英語の勉強法などを発信中。