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どうも、いちあるです。
本日は「to不定詞をとる」動詞、というテーマで記事を書いていきたいと思います。
以前に、「動名詞をとる動詞」というタイトルで記事を書いておりますので、そちらと合わせて読んでいただけるとより理解が深まると思います。
ご存じの通り、英文法の中で、「to不定詞をとる動詞」という特定の種類の動詞があります。
これらの動詞は、後ろに不定詞を取りやすいという特性を持ちます。
一見難しそうに感じますが、「to不定詞」に対するイメージさえつかんでしまえば、さほど難しく感じることはないと思います。
この記事では、このような動詞について詳しく解説します。
「to不定詞」とは
「to不定詞」とは、名前の通り「to」のあとに「動詞の原形」をとり、「名詞的」、「形容詞」、「副詞」的な活用方法をする不定詞です。
「名詞的用法」:~すること
「to不定詞」が名詞と似たような役割になります。
つまり、「to不定詞」が文中で主語、目的語、または補語として使用され、行動や状態を指し示す名詞として機能します。
- To travel around the world is my dream.
(旅行をすることが私の夢です)
この文では、「to travel」が文の主語として機能しています。
- I enjoy to read books in my free time.
(私の暇な時間、本を読むことを楽しんでいます。)
「私は楽しんでいます」、「なにを?」→「本をよむことを」、といったように文中の「何を」つまり「目的語」として働いています。述語の後に続くのは名詞的な要素のため、これも「名詞的用法」といえます。
「形容詞的用法」:~するための
「to不定詞」が形容詞としての役割をします。
具体的には、「to不定詞」が名詞を修飾して、その名詞の性質や特徴を説明します。
- I have some homework to finish.
(私は終わらせなければならない(ための)、宿題があります)
「to finish」が「homework」を修飾しています。つまり、未完了の宿題を指しており「to不定詞」が名詞を修飾しています。
- We need a place to stay for the night.
(私たちは今夜滞在するための場所が必要です)
「to stay」が「place」を修飾しています。これは、「泊まるための場所」という修飾された名詞になっています。
基本的に名詞を修飾するので、名詞のあとに「to不定詞」が続きます。
「副詞的用法」:~するために
「to不定詞」が副詞としての役割を果たす場合を指します。
どういうことかというと、「to不定詞」が動詞や他の副詞を修飾して、その動作や状態の目的や目的地、理由などを表現する役割を果たします。
- He wakes up early to study for the exam.
(彼は試験勉強するために早く起きます)
「to study」が「wakes up」を修飾しています。ここでの「to study」は「勉強するために」の意味で、起きる目的を表しています。
- She went to the gym to exercise.
(彼女はエクササイズのためにジムに行きました)
「to exercise」が「went」を修飾しています。つまり、ジムに行く目的は「運動するため」であるということです。
- 名詞的用法:(~すること)「to不定詞」が目的語や主語になる
- 形容詞的用法:(~するため)名詞のあとに「to不定詞」が続き、直前の名詞を修飾する
- 副詞的用法:(~するための)名詞もしくは形容詞などを修飾し、目的や目的地、理由などを説明する
「to不定詞」を取りやすい動詞
動詞の中には、「to不定詞」を取りやすい動詞があります。
とくに、混乱をしやすいのが「to不定詞(名詞的用法)」vs「動名詞」、つまりどちらを使うのが正解なのか?という点でしょう。
「to不定詞」「動名詞」どちらを使ってもよい場合もあれば、「動名詞」しか使えない場合、どちらも使えるが、意味が違ってきてしまう場合もあります。
そのような中で、「to不定詞」を取りやすい動詞のイメージをお伝えするならば、「まだ実現していない」ことに対しては「to不定詞」を使う、と覚えておくとよいでしょう。
- Agree (同意する)
- I agree to help you.
(私はあなたを手伝うことに同意します。)
- I agree to help you.
- Decide (決定する)
- They decided to go on vacation.
(彼らは休暇に行くことを決めました。)
- They decided to go on vacation.
- Want (欲する)
- She wants to learn Japanese.
(彼女は日本語を学びたいと思っています。)
- She wants to learn Japanese.
- Need (必要とする)
- We need to finish the project by tomorrow.
(私たちは明日までにプロジェクトを終える必要があります。)
- We need to finish the project by tomorrow.
- Hope (望む)
- He hopes to travel around the world someday.
(彼はいつか世界中を旅することを望んでいます。)
- He hopes to travel around the world someday.
- Plan (計画する)
- They planned to meet at the café.
(彼らはカフェで会うことを計画しました。)
- They planned to meet at the café.
- Learn (学ぶ)
- She learns to play the piano.
(彼女はピアノを弾くことを学んでいます。)
- She learns to play the piano.
- Try (試みる)
- I’m trying to improve my English skills.
(私は英語のスキルを向上させようとしています。)
- I’m trying to improve my English skills.
- Intend (意図する)
- He intends to start his own business.
(彼は自分のビジネスを始めるつもりです。)
- He intends to start his own business.
- Fail (失敗する)
- They failed to win the competition.
(彼らは競技会で勝つことに失敗しました。)
- They failed to win the competition.
一般的に、「to不定詞」は未来志向の行動や意図を表現するのに使われます。
例えば、「I agree to help you.(私はあなたを手伝うことに同意します。)」という文では、「agree」の後に続く「to help you」が未来の行動を表しています。
主語が将来の行動に同意し、その行動が「あなたを手伝うこと」という具体的な内容であることを示しています。
「to不定詞」しか取らない動詞
いくつかの動詞は「to不定詞」しかとりません。
これらの動詞は、その後に続く動詞が「to不定詞」である必要があります。
- Agree(同意する)
- She agreed to help us with the project.
(彼女はプロジェクトの手伝いをすることに同意しました。)
- She agreed to help us with the project.
- Desire(望む)
- He desires to travel the world someday.
(彼はいつか世界を旅行したいと願って
- He desires to travel the world someday.
- Need(必要とする)
- They need to find a new apartment before the end of the month.
(彼らは月末までに新しいアパートを見つける必要があります。)
- They need to find a new apartment before the end of the month.
- Plan(計画する)
- She plans to start her own business next year.
(彼女は来年、自分のビジネスを始める計画です。)
- She plans to start her own business next year.
よく使われる「want」なども「動名詞」などをとることができません。
「to不定詞」のいろいろな使い方
「to」不定詞は、様々な用法で使うことができます。
ここからは、少しその例をあげていきます。
現在進行形として使う
“to be” + “-ing” の形式で使われます。これは、この文構造は、特定の時点で進行中であることを示します。
- They are to be arriving at the airport at 3 PM tomorrow.
(彼らは明日3時に空港に到着する予定です。) - The meeting is to be taking place in the conference room this afternoon.
(会議は今日の午後、会議室で行われる予定です。) - The package is to be arriving by courier tomorrow morning.
(荷物は明日の朝、宅配便で届く予定です。)
疑問詞(What/Howなど)と合わせて使う
「asked」「decided」「know」「advised」などの動詞に対しては、疑問詞と「to不定詞」を組み合わせて使うことができます。
例えば、質問をしたり、決定を下したりする際に使用されます。
- She asked her friend how to make a traditional Japanese tea ceremony.
(彼女は友人に、伝統的な日本茶の作り方を尋ねました。) - They decided where to go for their next vacation.
(彼らは次の休暇先をどこにするか決めました。) - Do you know when to submit the application for the scholarship?
(奨学金の申請書を提出する時期を知っていますか?) - The teacher asked the students what to include in their research paper.
(先生は生徒に、研究論文に何を含めるか尋ねました。) - I advised my sister why to choose a career in medicine.
(私は妹に、医学のキャリアを選ぶ理由をアドバイスしました。)
直前の名詞が「to不定詞」の主語になる使い方
例えば、「I want you to do my homework.」など、実際には「you」が「to do」の主語として機能しています。
このような文は、特定の動作や行動を他の人に依頼する際によく使われます。
通常、このような文構造では、主語が動詞「want」の直後に来ます。
そして、次に「to不定詞」が続き、その後に依頼や要求の対象となる動作や行動が続きます。
- Expect(期待する)
- I expect him to arrive on time.
(彼が時間通りに到着することを期待しています。)
- I expect him to arrive on time.
- Need(必要とする)
- She needs her assistant to help with the presentation.
(彼女は助手にプレゼンテーションの手伝いをしてもらう必要があります。)
- She needs her assistant to help with the presentation.
- Require(要求する)
- The job requires applicants to have a bachelor’s degree.
(その仕事には、応募者が学士号を持っていることが必要です。)
- The job requires applicants to have a bachelor’s degree.
- Advise(助言する)
- I advise you to speak with your manager about the issue.
(その問題について上司と話すことをあなたに助言します。)
- I advise you to speak with your manager about the issue.
- Order(命令する)
- The sergeant ordered his soldiers to stand at attention.
(軍曹は彼の兵士に堂々と立つよう命令しました。)
- The sergeant ordered his soldiers to stand at attention.
「to不定詞」が付かない動詞
いままで、「to不定詞」の説明をしてきましたが、最後にこの記事に関連して「to不定詞」のつかない形を紹介します。
まず、ひとつは「動名詞」しかとらない動詞ですが、こちらは過去の記事で紹介をしてますのでそちらを参照してください。
ここで説明するのは「使役動詞」です。
使役動詞は、他動詞と一緒に使用されて、他人に何かをさせるために使われる動詞です。
これらの動詞は、主語が何かを直接行うのではなく、他の人や物事に何かを行うようにすることを示します。使役動詞にはいくつかの種類がありますが、代表的なものに「make」「let」「have」「get」などがあります。
使役動詞には通常、「to」を伴いません。
一般的に、使役動詞は動詞の原形(不定詞)と共に使われます。そのため、使役動詞の後に直接動詞の原形が続きます。
- Make(〜させる、〜をするよう命じる)
- I made him apologize for his mistake.
(彼に彼の間違いを謝るようにさせました。)
- I made him apologize for his mistake.
- Let(〜させる、〜をするのを許す)
- She let her children play outside.
(彼女は子供たちが外で遊ぶのを許しました。)
- She let her children play outside.
- Help(助ける、〜するのを手伝う)
- She helped her friend move to a new apartment.
(彼女は友人が新しいアパートに引っ越すのを手伝いました。)
- She helped her friend move to a new apartment.
まとめ
大変お疲れさまでした。
本日のまとめです。
- 「to不定詞」とは、名前の通り「to」のあとに「動詞の原形」をとり、「名詞的」、「形容詞」、「副詞」的な活用方法をする不定詞のことである
- 「to不定詞」「動名詞」どちらを使ってもよい場合もあれば、「動名詞」しか使えない場合、どちらも使えるが、意味が違ってきてしまう場合もある
- 「to不定詞」を取りやすい動詞のイメージは、「まだ実現していない」ことに対しては「to不定詞」を使うと覚える
- 「to不定詞」しかとれない動詞も存在する
- 「to不定詞」を現在進行形として使ったり、疑問詞(What/Howなど)と合わせて使ったり、直前の名詞が「to不定詞」の主語になる使い方などがある。
- 「to不定詞」が付かない動詞には「動名詞」しかとれない動詞や、使役動詞などがある
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた!
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