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どうも、いちあるです。
本日は、「to不定詞」と「動名詞」の違いについてもう少し深堀をして説明をしていきたいと思います。
すでに、「動名詞」と「to不定詞」については以下の記事で説明をしておりますので、「動名詞」「to不定詞」に関して自信のない方は、まずはそちらの記事から読んでください。
とくに、今回は「to不定詞」と「動名詞」どちらもとれる動詞というテーマで深堀していきたいと思います。
「to不定詞」の場合、Aという意味だけど「動名詞」の場合だとBという意味になる、なんてこともあり得ます。
間違って使ってしまうと、恥ずかしい思いをすることもあるかもしれませんので、今日はそのあたりをしっかりと解説していきたいと思います。
「to不定詞」と「動名詞」で意味が異なる動詞
同じ動詞が「to不定詞」と「動名詞」と共に使われることで、異なる意味を持つ場合があります。
stop
よく耳にする動詞が「stop」です。
「stop」のあとに続く語句が「to不定詞」か「動名詞」でまったく意味が異なります。
- To不定詞: She stopped to talk to him.(彼と話すために立ち止まった)
- 動名詞: She stopped talking to him.(彼との会話をやめた)
「to不定詞」の場合、「to talk to him」は目的を示し、主語が別の行動(話すこと)のために停止することを意味します。
対して、「動名詞」の場合、主語が会話することを終了したことを意味します。今まで、継続していた一連の行動が終了したことを表しているわけです。
「to不定詞」の場合、今までの行動を止めて(上の例でいうと「歩いていた」という意味)別の行動を行うことを意味する「stop」
「動名詞」の場合、今までの一連の行動をやめるというニュアンスがあります。
remember
「remember」も以下のような意味の違いがあります。
- To不定詞: Remember to call your mother when you arrive.(到着したら母親に電話することを忘れないでください)
- 動名詞: I remember swimming in the ocean when I was a child.(子供の頃、海で泳いだことを覚えています)
remember to: これは、将来的に何かをすることを忘れないように注意することを指します。つまり、事が起きる前に思い出すイメージです。
remember -ing: これは、過去に行われた特定の行動や状態を思い出すことを指します。つまり、事が起きた後に思い出すイメージです。
- I remember to take my keys before leaving the house.
(家を出る前に鍵を持って行くことを覚えています。) - He remembere to call his mom.
(仕事に出る前に母親に電話することを覚えています。) - She remembered to water the plants before leaving for vacation.
(休暇に出かける前に植物に水をやることを覚えていました。) - They remembered to bring umbrellas because the forecast predicted rain.
(天気予報が雨を予想したので、傘を持参することを覚えていました。)
- She remembered meeting him at the party last week.
(先週のパーティーで彼と出会ったことを覚えていました。) - I remember seeing that movie with my friends last summer.
(去年の夏、友達とその映画を見たことを覚えています。) - I remember eating sushi for the first time.
(初めて寿司を食べたことを覚えています。) - He remembered meeting his childhood friend at the reunion.
(同窓会で幼なじみに会ったことを覚えていました。)
regret
「regret」は以下のような違いがあります。
- To不定詞: I regret to inform you that your application has been denied.(お知らせするのが残念ですが、あなたの申請は却下されました。)
- 動名詞: She regretted leaving her job without a backup plan.(彼女は予備計画なしで仕事を辞めたことを後悔していました。)
regret to: これは、何かをすることが残念であり、それを行うことに躊躇や悲しみを感じる場合などに使います。イメージは「残念ながらか~○○です」の「残念ながら」というところです。
regret -ing: これは、過去に行った行動や状況に対する後悔や悲しみを表します。つまり、「○○を後悔している」の「後悔」を表しています。
- We regret to inform you that the event has been canceled due to unforeseen circumstances.
(予期せぬ事情により、イベントが中止になったことをお知らせするのが残念です。) - She regretted to say that she could not accept the invitation due to a scheduling conflict.
(スケジュールの都合で招待を受け入れることができないと申し上げるのが残念です。)
- They regretted forgetting to bring the necessary documents for the presentation.
(彼らはプレゼンテーションに必要な書類を持参するのを忘れたことを後悔しました。) - He regretted not spending more time with his family while he had the chance.
(彼はチャンスがあったときに家族ともっと時間を過ごさなかったことを後悔しました。)
go on
- To不定詞: After finishing her degree, she went on to pursue a career in medicine.(学位を取得した後、彼女は医学のキャリアを追求しました。)
- 動名詞: She went on singing even though nobody was listening.(誰も聞いていないのに、彼女は歌い続けました。)
go on to: これは、あることから別のことに移ることを表します。go on to の後には、通常、新しい行動や状態を示す動詞が続きます。
go on -ing: これは、ある行動や状態がこのあとも続くことを表します。
- After working at the company for several years, she went on to start her own business.
(数年間会社で働いた後、彼女は自分のビジネスを始めました。) - After completing her studies, she went on to pursue a career in journalism.
(彼女は学業を修了した後、ジャーナリズムのキャリアを追求しました。)
- Despite the rain, they went on playing soccer in the park.
(雨にもかかわらず、彼らは公園でサッカーを続けました。) - Even after losing the game, they went on cheering for their team.
( 試合に負けた後も、彼らは自分たちのチームを応援し続けました。)
try
- To不定詞: He tried to finish his project before the deadline.(締め切り前にプロジェクトを終わらせようと努力しました。)
- 動名詞: She tried studying French before her trip to Paris.(パリへの旅行前にフランス語の勉強を試みました。)
try to: ある目標や目的を達成しようと努力することを表します。
try -ing: 特定の行動や活動を試みることを表します。実際に行動を「試してみる」ときに使用されます。
- He tried to clean the house on the weekend, but he ran out of time.
(彼は週末に家の掃除をしようと努力しましたが、時間が足りませんでした。) - He tried to solve the problem, but it was too difficult.
(彼は問題を解決しようと努力しましたが、難しすぎました。)
- She tried playing the piano, but it didn’t go well.
(彼女はピアノを弾くことを試みましたが、上手くいきませんでした。) - They tried cooking a new recipe, but they still need practice.
(彼らは新しいレシピを試みましたが、まだ修行が必要です。)
need
- To不定詞: He need to work harder.(彼は一生懸命に働く必要があります)
- 動名詞: My cell phone needs charging.(私の携帯電話は充電が必要だ)
need to: 通常主語が、「I」や「You」になり、どちらかというと能動的な意味になります
need -ing: されるモノや人が主語になるため、どちらかというと受動的な意味になります
- I need to clean the windows before the guests arrive.
(ゲストが到着する前に窓を掃除する必要があります。) - She needs to prepare the presentation for tomorrow’s meeting.
(彼女は明日の会議のプレゼンテーションを準備する必要があります。)
- The windows need cleaning before the guests arrive.
(ゲストが到着する前に窓が掃除される必要があります。) - The presentation needs preparing for tomorrow’s meeting.
(明日の会議のプレゼンテーションが準備される必要があります。)
helpとcan’t help
最後に少し、毛色は異なりますが、この二つの違いについても説明をしておきます。
- help to do: She helped me to carry the groceries.(彼女は私が食料品を運ぶのを手伝ってくれました。)
- can’t help -ing: I can’t help laughing at his jokes.(彼の冗談を聞いて笑わずにいられない。)
help to do: これは、誰かが他の人が何かをするのを手助けする(困難な状況から抜け出す)ことを意味します。”help” の後に通常は「to不定詞」が続きます。
can’t help -ing: これは、ある行動や感情が自分自身の意志に反して発生することを指します。一般的に、「○○せざるを得ない」という意味になります。
これは、「誰かを助ける」つまり「困難な状況から抜け出す」という意味から派生した使い方で、「困難な状況から抜け出すことができない」で「can’t help」は「○○せざるを得ない」という意味になるのだそうです。
- The teacher helped to understand the difficult concept.
(先生は難しい概念を理解するのを手伝いました。) - My parents helped to study for the exam.
(両親は試験勉強をするのを手伝ってくれました。)
- I can’t help laughing whenever I watch that comedy show.
(そのコメディ番組を見るたびに、笑わずにいられない。) - We can’t help worrying about our children when they’re away from home.
(子供たちが家を離れているとき、心配せずにはいられない。)
「to不定詞」と「動名詞」で意味が同じ動詞
上記とは異なり、「to不定詞」でも「動名詞」、どちらをとっても意味が同じになる動詞も存在します。
おもに、以下のような動詞です。
Start:
- He started to learn a new language.
- He started learning a new language.
(彼は新しい言語を学び始めました。)
Begin:
- She began to write a novel last year.
- She began writing a novel last year.
(彼女は昨年小説を書き始めました。)
Like:
- He likes to swim in the ocean.
- He likes swimming in the ocean.
(彼は海で泳ぐのが好きです。)
Continue:
- He continued to study late into the night.
- He continued studying late into the night.
(彼は夜遅くまで勉強し続けました。)
「like to」と「lile -ing」のニュアンスの違い
上にも記載しましたが、「like to」と「lile -ing」にはさほど大きな違いはありません。しかし、微妙なニュアンスの違いがあるようです。
「like to do」はどちらかというと習慣的に好きなことや、「これがしたいんだよね!」など、何か選ぶ際に使われます。
対して、「like -ing」は特定の行動や活動とくに、過去に経験したモノを楽しんでいることを示します。
また、「like to do」は結果に着目するのに対して、「like -ing」は過程を楽しむというイメージがあります。
- She likes to go for a walk in the park every morning.
(彼女は毎朝公園を散歩するのが好きです。) - He likes to drink a cup of tea.
(お茶が飲むのが好きです。) - They like to listen to music while cooking dinner.
(彼らは夕食を作る間音楽を聴くのが好きです。)
- I like swimming in the ocean during summer vacations.
(夏休みに海で泳ぐのが好きです。) - She likes hiking in the mountains on weekends.
(彼女は週末に山でハイキングするのが好きです。) - They like watching movies together at home on Friday nights.
(彼らは金曜日の夜に家で一緒に映画を観るのが好きです。)
「like」に似た表現で「would like」「would love」という表現がありますが、これらの単語は通常「to不定詞」しかとらないので注意をしてください。
また「would like」「would love」は「want」に近い意味を持ちます。
まとめ
大変お疲れさまでした。
本日のまとめです。
- 同じ動詞が「to不定詞」と「動名詞」と共に使われることで、異なる意味を持つ場合がある(stop, remember, regret, go on, try, need, helpなど)。
- 「to不定詞」でも「動名詞」、どちらをとっても意味が同じになる動詞も存在する(Start, Begin, Like, Continueなど)。
- 「like to do」は習慣的に好きなことや、「これがしたいんだよね!」など、何か選ぶ際に使われる。対して、「like -ing」は特定の行動や活動とくに、過去に経験したモノを楽しんでいること示す。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!
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