スポンサーリンク
どうも、いちあるです。
本日は仮定法過去完了について説明をしていきます。
仮定法過去完了は、過去に起きたことを懐古しつつ、「もし○○だったら△△だったのに…」というような表現で使われることが多いです。
仮定法については以下で説明していますので合わせて確認をしてみてください。
仮定法には仮定法過去と仮定法完了がありますが、もちろん文法や文構造的に若干の違いはあるものの、基本的な考え方については仮定法過去と同じですので、覚えてしまえばさほど難しくないかもしれません。
間違えやすいポイントなどは仮定法過去と同じですので、そのあたりをしっかりと踏まえつつ解説をしていきたいと思います。
仮定法過去完了はこんな場面で使う
どんな場面で仮定法過去完了は使われるのでしょうか?
以下の会話を少し眺めてみてください。
いかがでしょうか?
実はこの会話、すべて仮定法過去完了で表現ができる文書になります。
実際に英文にして確認してみましょう。
いちある: “Hey, if we had left home a bit earlier, we wouldn’t have missed the train.”
はなちゃん: “Yeah, that’s true. But if it hadn’t rained, we might not have taken a taxi.”
いちある: “You’re right. But if it hadn’t rained, we would have been having a much better time .”
はなちゃん: “Yeah, probably. Oh, if the forecast had been accurate, we would have been swimming at the beach now.”
いちある: “That’s true. But if we had left earlier, we might not have gotten stuck in traffic.”
はなちゃん: “Yeah, exactly. But if we had checked the map, we might not have gotten lost.”
このように、仮定法過去完了は、過去の事象が実際には起こらなかった場合を想定するときに使ったり、「もし○○していたら(大昔)、その過去(小昔)ははどう変わっていたか…」などの、その過去の状況においてさらに過去の出来事を仮定する際に使われます。
仮定法過去完了の文構造
仮定法過去完了の文構造は以下の通りです。
IF+主語+had~、主語+wouldなど助動詞の過去形+have+ 動詞の過去分詞
よく間違えやすいのが、「if」のあとに「would have」をつけてしまいがちですが、これは間違った使い方でので注意してください。
✕ If I would have studied harder, I had passed the exam
(もしもっと一生懸命勉強していたら、試験に合格していたのに。)
正しくは…、
○ If I had studied harder, I would have passed the exam.
仮定法過去と仮定法過去完了の違い
ここでは、仮定法過去と仮定法過去完了の違いについて実際の例文を見ながら考えてみたいと思います。
両者の基本的な違いは、仮定法過去は現在の状況に対する過去の仮定を表現し、仮定法過去完了は過去の状況や過去の事実に対する、さらに過去の仮定を表現します。
現在のことなのか…、過去のことなのか、この辺りが大きな違いになります。
仮定法過去 | 和訳 | 時間軸 | 仮定法過去完了 | 和訳 | 時間軸 |
---|---|---|---|---|---|
If he were rich, he would travel around the world. | もし彼がお金持ちだったら、彼は世界中を旅するだろう。 | 過去の仮定 | If he had been rich, he would have traveled around the world. | もし彼がお金持ちだったら、彼は世界中を旅していたかもしれない。 | 大過去の仮定 |
If I were you, I would take a day off. | もし私があなただったら、休暇を取るだろう。 | 過去の仮定 | If I had been you, I would have taken a day off. | もし私があなただったら、私は休暇を取っていたかもしれない。 | 大過去の仮定 |
If she spoke fluent Spanish, she could get a job in Spain. | もし彼女が流暢なスペイン語を話せば、彼女はスペインで仕事を得ることができるだろう。 | 過去の仮定 | If she had spoken fluent Spanish, she could have gotten a job in Spain. | もし彼女が流暢なスペイン語を話していたら、彼女はスペインで仕事を得ることができたかもしれない。 | 大過去の仮定 |
助動詞(would,could,might)による意味の違い
仮定法過去完了に使われる、if節のあとに続く節中の助動詞の過去形ですが、すでにご承知のとおり「would」以外にも「might」や「could」が使われます。
使われる助動詞により意味合いが異なりますので、注意しましょう。
could
- 可能性: 過去の状況に基づいて、何かが起こる可能性を表します
- If she had studied harder, she could have passed the exam.
(もし彼女がもっと一生懸命勉強していたら、彼女は試験に合格していたかもしれない。)
might
- 可能性: 過去の事実に対して、ある事柄が起こったかもしれないことを表します。
- If I had saved more money, I might have bought a car.
(もし私がもっとお金を貯めていたら、私は車を買ったかもしれない。)
would
- 仮定された結果: 過去の事実とは別の可能性を仮定します。
- If he had known, he would have come.
(もし彼が知っていたら、彼は来ていただろう。)
まとめ
大変お疲れさまでした。
本日のまとめになります。
- 仮定法過去完了は、過去の事象が実際には起こらなかった場合を想定するときに使ったり、「もし○○していたら(大昔)、その過去(小昔)ははどう変わっていたか…」などの、その過去の状況においてさらに過去の出来事を仮定する際に使われる。
- 文構造は、「IF+主語+had~、主語+wouldなど助動詞の過去形+have+ 動詞の過去分詞」
- 仮定法過去は現在の状況に対する仮定を表現し、仮定法過去完了は過去の状況や過去の事実に対する仮定を表現する
- if節のあとに続く節中の助動詞の過去形に応じて意味が異なる
ちなみに「wish」も仮定法で使われるケースが多いです。併せて確認いただくと、仮定法についての理解が進むと思いますので以下記事を参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!
スポンサーリンク